【昆虫標本】標本箱を全て紹介します(2012~2020)

2023年版が完成しました!

より新しい標本箱の紹介記事が出来ています。
標本箱の種類についても解説を入れています。
以下からご覧ください。

【昆虫標本】現在持っている標本箱を全て紹介します(2012~2023)

【昆虫標本】現在持っている標本箱を全て紹介します(2012~2023)

本記事では私が持っている標本を、標本箱の単位で紹介しています。前にも同じ記事を書いていますが、あれから3年分の採集品が加わり、標本箱の中身も変わりました…


基本的に私は年一回くらいのペースで標本整理を集中的に行う時期を設けるようにしています。
好きで昆虫採集をしている人間なので標本作成が苦になることは基本ありませんが、やはり採集が優先になって標本作りや整理が後回しになりがちです。
しかし私は少なくとも趣味の範囲で採集した標本をちゃんと処理せずに溜め込みたくないとは常々思っているので、手が空きやすい秋~冬とかで一気にやるのが恒常化していました。
しかし2020年は卒論などで忙しかっ……
今より忙しかったか? いや忙しかったと思うあの年はマウント(=採集品の標本化)が一切出来ませんでした。
就職によって実家に戻った2021年。大学生時代に作った標本と大量の未マウント標本を持って埼玉に帰ってきました。
大学生時代に下宿先で作っていた標本と、実家に置いてあった(主に高校生時代の)標本を今こそ統合しようということで早い時期からマウントを進めました。4月くらいから着手はしていたと思う。
しかし社会人生活をやりながらの時間確保に苦戦し……マウントがひと段落したのは年明けごろでした。
終了の目処が立ったタイミングで標本箱を購入。最近はバードウィング製のユニットボックスです。

ドイツ型標本箱のバードウイング:ユニットボックス
http://ww31.tiki.ne.jp/~birdwing/unitbox.html


必要数計算して10箱買ったらこんな金額になりました(笑)
こういう時、躊躇しないで済むのが社会人の強みですよね……!
以前はお金は極力使わずに楽しめる趣味として昆虫採集をする、っていうスタンスだったのですが、最近は観察や標本の技術や品質向上のために積極的に投資するという考え方に変わりました。
大学生以降は基本ドイツ箱を使っていますが、お金がなかった高校生時代は以下のようなアクリルケースに100均のスチロール板貼り付けて使ってました。
蝶プラ工業 クリアーケース デスコ 透明 BS-1A(フタ付) 690663
これらの箱とは今年でお別れです。
また、高校生時代の標本はこのブログで過去に紹介していますが、最後の紹介後にも多少の更新が行われています。
(そこら辺の写真は撮ってませんでした)

2014年を振り返って&今後に関して

2014年12月31日…………。もう、時間が来てしまったようですね。今回の記事を最後に、このブログは終了休止とさせていただきます。とりあえず、今年一年の総括というか、去年と同じ流れで振り返りをしたいと思います。…

この後2016年までの採集品追加があったのと、一部標本は既にドイツ箱に移動させています。↓

ドイツ箱移動分。
(ゴミムシ類なんかは高校生時代の採集品だけで既に一箱埋まる勢いになっている……)
これらと大学生時代の採集品を合わせてユニットボックスに詰めていくわけですが……

例えば整理前の状況はカミキリムシだとこんな感じ。
2020年度分(4年次)は写真に写っていない仮置き箱がさらに数箱あり。それらの中から少なくとも同種は同ユニットボックスに入るように並べ替えていきます。結構大変でした。
基本は科レベルまで固めて、ある程度分類や種の配列が分かる分類群は図鑑など見ながら亜科や属まで意識して固めました。
___そのような作業を経て、標本整理が完了した2月現在。
一つに統合され、私が昆虫標本を作り始めてから大学生時代までの全てが詰まった標本箱たちを一度まとめてご紹介しておこうと思いこの記事を書いています。
紹介しますっていっても、鮮明に見える写真を撮ろうものならラベルデータが公開されてしまうので画質を落とさざるを得ません。
なので小型の標本は何が何だか分からないと思います……雰囲気だけの紹介ですね(笑)
それと……こういう標本作ってますが、問題ないですか? という確認? というか一度いろんな方に見てもらえればなと思いまして……
標本やそれがまとめられた標本箱は人によって様々で、いろいろなタイプの標本を見るのは楽しいし勉強になるものです。
ユニットボックスの使い方、ラベルや台紙のサイズ、虫の貼り方、重ね方、整形の仕方……私がいろいろな標本箱を見ることで学んできた(自分の間違いに気づいた)ことは非常に多いです。
ただそれらが本当に妥当なのかどうかは私もよく分かっていません。
だからこそシェアしていこうかなと思います。
何か気になる点ございましたら遠慮なくご指摘ください。

標本箱の紹介

それでは、ここから標本の紹介です。
長くなりますがお付き合いください。

1. トンボ目(蜻蛉目)


父親がトンボ好きだったこともあり、トンボはわりと昔から好きな分類群です。
父にも一度この標本箱見てほしいけど、実現は非常に難しい。
色残しの練習として同じ種を何度も採っていたらほぼ一箱埋まっていました。
なのであまり種の多様性が無い……
今後も色々採っていきたいけど、丁寧さを求めると技術的なハードルが高くなってしまうのが困るグループです。
色残しについては「この労力でこれくらいなら満足かな」と思える所までかなり安定して行き着くようになった気がします。
この箱に並んだ標本と、2021年標本を比較してみると明らかに後者は綺麗で、私はトンボ屋じゃないしこれでもいいかなと思えました。(その話はまたいつか)
課題としては整形方法が安定していない翅の持ち上げ具合とか)ので並べる時に不都合が生じることや、乾燥期間の問題か翅が乾燥後に開いてしまうものがいることなど……。
体に芯(メヒシバの茎)は通していますがそれでも腹が根本から曲がったまま乾燥してしまうことも結構あってそれも苦戦しています。経験不足か、もっといいやり方があるのか……
また、標本には直で針を刺さずに角丸四角台紙に貼り付けて針を刺しているのですが、多くが虫体の重さで回転する状態です。
貼り方は別の方法を検討した方が良いか……?
(例えば貼り付けた台紙ごと虫体に針を刺すなど)
過去の標本は台紙が安いペラペラのケント紙、針もやたら細いものだったりで虫だけでなくラベルもよく回ります(これに関しては全分類群で共通の問題
最近の標本は台紙も丈夫なものに、針も太めにするようにして回転率は減りましたが、やっぱりダメな時はあります。
トンボ類は標本箱にこうやって並べる以外にも、個々の標本をチャック袋に入れて保管する方法を用いる方もみられます。
場所取らないし、たくさん採集するならそういう方法もありなのかもしれません。
2021年はトンボ熱が復活して、自分から特定のトンボを狙いに行ったりもしました。
黄昏飛翔系はカトリヤンマだけは狙って採れるようになりましたが、その他は全くダメです(笑)
近所に未見のものがまだ何種かいると思うので、次シーズン以降も引き続き挑んでいきます。

2. 雑多な昆虫類(直翅目など)


各分類群の標本ががまだ少なく独立した箱にならず、ある程度大きい虫たちです。
アミメカゲロウ目とか何も考えずに展翅してるんですが、翅閉じてハチみたいにするやり方がある(むしろそっちが正統?)みたいなんですよね。カマキリモドキとかは特に展翅するよりその方が綺麗にできるかも。
直翅目は乾燥時に冷蔵条件にするだけでかなり色残りが良くなるのが今年分かったので、やっと採集する気になれそう……?
ガロアムシとかカワゲラとかは液浸標本の方が(見た目的にも)いいですよね。
最近はその辺、基本液浸標本にしてます。
(まだ少ないから今回は液浸標本の紹介なしです)

3. カメムシ目(半翅目)


従来は水生カメムシ、セミ、その他カメムシとかで別々に分かれていましたが、ユニットボックスを駆使して半翅目で一つにまとめました。
結構かさばるので一箱ギリでした。でも低密度なのでまだねじ込めそう。
カメムシ下目とかヨコバイ亜目の辺りはまだまだちゃんと採ってないものが多くて、偏りのある箱です。
カメムシは脆くて標本作成の過程ですぐ破壊してしまうのが悩みです。
退色や展足の狂いも多くあんまり進んで採集出来てないなぁ……
少なくともよく出会う種は分かるようになりたい、いやならねばならないので勉強も兼ねて適宜採っていきます。

4. オサムシ類①


この辺りは本ブログと共に作り上げてきた箱と言っても過言ではない……オサムシ類の箱は2つに分けました。
今後も追加があることを見越して余白を設けています。
1箱目はマイマイカブリが中心。
この辺りは意図せずに同種の標本が溜まりやすい傾向にあるので、以後できるだけ長期間この標本箱を溢れさせないように採集数を考えることを目標にします。
私はオサムシ屋ではないので離島に行くわけでもなく、最近そんなにオサムシ採ってないのでそう簡単には埋まらないと思うけど……)
この時点でのマイマイカブリ関東・中部地方亜種(ヒメマイマイカブリ)の標本数は53個体
おそらく私が持っている標本中最多の数です。(昔同定できなくてひたすら採ったホソアシナガタマムシでも50頭止まり)
埼玉の近所でも長野の河川敷でも、栃木の湿地でもみんなこの亜種になるので場所ごとに、とか、きれいな色がいたら、とかやっていたら無限に増えていきます。必要性、という文字が頭にチラつく。この趣味にその概念を持ち込むのは…..

5. オサムシ類②


第二のオサムシ箱。
ルイスオサムシがまだ自己採集出来てません……
あとは亜高山系のホソヒメクロオサムシとかホソアカガネオサムシもまだです。
行く気はあって、いつかいつかと思っているのですが……中々いい時期にしかるべき場所に行けません。
本州ならあとマークオサムシとか……未だに全然生息環境ピンと来てないんですが、ヤチダモの方々と一緒に狙えたりしないのかな?
(憧れるが一本狙いで挑みに行くほどの熱意はない)

6. ゴミムシ類①


こちらもまた、標本やり始めた初期の頃からかなり採っていたゴミムシ類の箱。複数個に渡ります。
一箱目はナガゴミムシ類が中心。一応原色の順番にある程度合わせていてヒラタゴミムシの辺りまでになります。
ゴミムシ類は材割りや土堀りなどの単調な採集方法でもいろいろな種が一度にみれることがあったり、環境を変えるとメンツがしっかり変化したりするところが面白いです。
ゴミムシ箱見せると大体の人がオオヒョウタンゴミムシに興味を持ってくれますね。奴だけ完全に浮いている……(笑)
全体的に採っているように見えるかもですが、私はゴミムシ屋ではないのでミズギワゴミムシやヒラタゴミムシの仲間はかなり手薄です。
狭義のプテロとかも全然で、関東山地の者たちをそのうち探しに行こうと思っていたら冬になりました(笑)
春に行けるかな?
あと同定怪しいものが結構混じってるので、折を見てやり直しをしたい。
これに限った話ではないけど、過去のものほど強引に同定してた気がするんですよね。
sp.で止めておけば良かったものを……

7. ゴミムシ類②


なんか暗い写真ですが、美麗種の多いアオゴミムシ類やヨツボシゴミムシ類が主体になっている箱です。
この辺りは初期の意味不明な台紙に貼られている標本が多くて刺し直しや貼り直しを結構やりました。

こういうフリーダムな動きをみせる標本が多数あるのが2014~2015年。
今の私なら同定ラベルはもっとコンパクトにするし、そもそも直刺しでいっちゃいます。
また、今回は見て見ぬふりをしましたがコガシラアオゴミムシの辺りに大量の誤同定がある気がしています。
いつかやり直し出来る日が来ることを願って…..
この箱に入っている辺りのグループは一般種をほぼ網羅出来ている(と思う)ので近縁種の見分け方とかの記事書くときに使っていきたいと思っています。その記事を書けるのはどのくらい先になるだろう……。

8. ゴミムシ類③+雑多な甲虫類①


アトキリゴミムシなど残りのゴミムシと、肉食亜目のその他甲虫、それ以外も少々です。
ハンミョウ類、ゲンゴロウ類、オオキノコムシ類、モンシデムシ類辺りが結構好きでちょくちょく採ってます。
そんなに採れてないけど……。
同定がさっぱりなので敬遠してたハネカクシ科も並べると映えるなと感じたのでした。
(見た目格好いい種を中心に採ってるからそう感じるだけかもしれない)
コメツキムシ科は大図鑑が出たらもっと採るようになれそうです。
(今年出るんでしたっけ?)

9. コガネムシ上科(クワガタムシ科を除く)


コガネムシ類はどちらかといえば好きな分類群ですが、意外と標本持ってない種も多いなと感じます。
スウィーピングで採れることが多いしライトにもよく来るので、顕著な種は結構積極的に採るようにしていました。
しかしパッと分からない種はほぼスルーしてきたのも事実……
コガネムシ上科図説は揃えたので、来季からは臆せず攻めてみようと思っています。

10. クワガタムシ科


やはりクワガタはかっこいい。男のロマン箱ですね。
いやそんなロマン的なサイズの個体や人を狂わせる要素はありませんが……
甲虫の中だと展足の下手さが標本に分かりやすく表れてしまうのが辛いグループ(基本デカいからね)。
普段あんまり真面目にクワガタムシ採集やってませんが、2020年は樹液スポットを見つけて大きめのノコギリクワガタやミヤマクワガタを得ることができました。
クワガタムシ類に関する課題は……本土ヒラタ、ちゃんと採れてないネブト、ツヤハダ、オオクワetc……挙げればキリがないですね。でも他の分類群に比べれば狙いに行きたいという気持ちは強い方かもしれない
実際ヒラタ探索は2021年に近所で少しやっていて、藪漕ぎのキツさに心が折れました。
かといって材割で出せる気もしないし……近所で本当に現存するかさえ怪しいUMAです。

11. タマムシ科①


大本命。タマムシ科は2箱に収まりました。
正確にいえばフェアで購入した海外ズの一部がハブられてるので収まってないですが、国産種はここ2箱です。
こちらの箱は大型種とチビタマムシ族が中心です。
前述しましたが台紙や針、ラベルの用紙選択のミスで標本の回転率(物理的な)が高いです。
かなりの個体で針の刺し直しを行いましたが、それでもまだまだ……
ナミガタチビタマムシとかヌスビトハギチビタマムシとかの同定にはかなり不信感があるのでこれも見返さねば。
(標本整理のタイミングでやると収拾つかないし、こういうのはいつ実現するのだろう……?)

12. タマムシ科②


こちらはナガタマムシ亜科でまとめました。
タマムシの整理してて一番強く感じたことは、どんなに普通種でも一定数の標本があるということです。
新しい場所とかその年初めてとか、何かにつけて採集しているのはタマムシだけ……いや最近だと冬夜蛾とかも割とその節がある気がする(標本数はタマムシより遥かに少ないが)
タマムシは一番好きな分類群なだけあって、気合いの入り方が違うのかも。
でもいつまでも南西諸島に出向かない私は果たしてタマムシ屋といえるのか……?
いや、最初からそんな時期は無かったのかもしれないが……
私自身は一番と心に決めた分類群があるなら堂々と○○屋を名乗ればいいと思っていますが、自身の最近の行動と今回紹介した標本箱の全体を客観的に見た時、さすがに違うなと思いました。
せっかくこれだけ標本があるので、それを活かした記事を書きたい……!
__しかし何しろ時間がない
  社会人全員時間がない
  そうなのだ とにかく時間がない__

13. 雑多な甲虫類②


テントウムシ上科、ゴミムシダマシ上科の辺りです。
テントウムシハンドブックとかゴミムシダマシ大大図鑑とか買ったけど、今はまだそんなに頑張れていません。
興味はあるんですけど、ここまで中々手が回らなかった……
今は箱のスペース的にも非常に中途半端な状態です。

14. カミキリムシ類①


ホソカミキリ+カミキリムシ科の方々です。
タマムシの仲間を探していると一緒に採れることが多く、個人的にも今は好きなのでいろいろ採ってたら結構集まってきました。
触角を横に広げ過ぎるとスペースを消費するので注意せねばなりません。
基本的に初見だなと思ったものはスルーせずに採っているつもりですが、私はカミキリ屋ではないので、オオトラやネキダリスの要素はありません。(いつか探しにはいきたい)
カミキリムシ大図鑑も買ったのでまずはピドニアの同定を……(いつか)
トラカミキリの仲間が一番好きなので、そろそろトラフカミキリに出会いたいんですけど……
近所にクワは大量にあるけど、やっぱり大きい木がないからダメなんだろうか……?

15. カミキリムシ類②+溢れた者たち


こちらはフトカミキリ亜科が中心。
2020年に下宿先のチャリ圏内にトホシカミキリ族が多いポイントを見つけたのでそのあたりがかなり充実しました。
長野県の採集で本州平地~山地に一般的なカミキリムシは大分集まった気がしていますが、今後大きな変化はあるのでしょうか……?
余ったスペースに他の箱から溢れたクビボソハムシ亜科、オサゾウムシ科、外国産タマムシなどを入れました。
ユニットボックスのPEFの素材が変更されたみたいで、数年前に買ったもの(クリーム色)と今年買ったもの(白)を混ぜるとこのように妙な箱ができます。
(なんで整理する時にどちらかで統一しなかったのだろう……)

16. ハムシ類


クビボソハムシ亜科を除くハムシです。
元々はそこまで真剣に採ってなかったのですが、2020年はこのグループをたくさん採っていたので一気に数が増えて一箱を超える数になりました。(戦犯はツブノミハムシとカミナリハムシ類)
昨年片っ端から採集していた中でクビボソハムシやコブハムシ、ツツハムシ辺りの良さが分かってきたので2021年も引き続き採ろう……と思っていましたが振り返ると思ったより採ってないかも?

17. ゾウムシ類


オサゾウムシ科を除くゾウムシ上科です。
ハムシ類と同じく2020年に採ったものが多いですが、こちらも採るごとに少しずつ興味が湧いてきて段々良さがわかるようになってきました。
下位のグループもそれぞれに良さがあると思いますが、個人的にはサルゾウムシの仲間が一番刺さってます。
なんかチビタマムシみたいで(笑)
種数は比べ物にならない位多いけど……

18. 蝶類① アゲハチョウ科


ここから鱗翅目です。まずはアゲハチョウ。
標本をやり始めた初期の頃に採ったものが多く、展翅ガバガバなのがよく目立ちます(汗)
普通種でさえもあんまり真面目に採ってなくて、ナミアゲハとかジャコウアゲハも綺麗な個体を2021年で探したんですけど引き当てられずでした。
私は蝶屋ではないので、蝶類を単体で狙いに行くことは基本なく、何らかの採集のついでに採ってくることがほとんどです。
だからこそ狙わずに何かのついでで採るのが難しい蝶→ギフチョウとかが無いのです……(いつか行くだろうか?)

19. 蝶類② タテハチョウ科


ジャノメチョウ亜科を除くタテハチョウ科です。
長野のよく通ってた沢沿いでいろいろなタテハチョウに出会えたので、標本箱も華やかになりました。
単体では派手なように見えても、なんだか並べると落ち着いた美しさみたいなものを感じます。
2020年に少し頑張ってヒョウモンチョウ類とミスジチョウ類を何種か採っていましたが、それでもまだ普通種で入っていないものがありますね……

20. 蝶類③ その他


ジャノメチョウ亜科とシロチョウ科、シジミチョウ科、セセリチョウ科です。
こちらは色鮮やかで目を惹く種が多いですね。いやそういう虫に惹かれて偏って採った結果こうなったのか(笑)
ジャノメチョウとかセセリチョウの仲間は普通なものも全然採ってないですね……
シロチョウ科とかは春型秋型の区分をほとんど気にせずに採集していましたが、その辺りもっとちゃんとやりたいと思ってます。(来期から……)

21. 蛾類① ヤママユガ科+ヒトリガ科


ヤママユガ科だけでも良かったのですがスペース余ったのでヒトリガをねじ込みました。
近所だとオナガミズアオ(オオミズアオもいるのか?)しか採れなさそうな雰囲気なので、今後の変化は少なそう。
長野にいた頃はライト炊けば何かしら来たけど、2021年の山地灯火ではボロいオオミズアオしか来なかった……
本州産のヤママユガ科は8種。ここには6種で、残りはエゾヨツメとシンジュサンです。
エゾヨツメは早い時間に灯りに来る種だったと思うので春に頑張って採りたいですね。
私は蛾屋ではないので、遅い時間までライトトラップをやるガッツはありません)

22. 蛾類② 雑多な蛾類


スズメガ科を中心に蛾類の中ではそんなに採ってないグループを集めました。
展翅がアレなのはともかくとして、スズメガの仲間はなんかイマイチいい感じの並べ方に辿り着かなくてこうなってしまったんですが、どうするのが良いんでしょう?
縦方向じゃなくて横方向に重ね気味に配置すれば綺麗にいくのか?
長野では気が狂うほど飛んでくることもあったスズメガの仲間ですが、埼玉では山でのライトトラップでも全然飛んでこなくてちょっと寂しいです。

23. 蛾類③ ヤガ科+シャチホコガ科+シャクガ科


シャクガ科をギリギリで収めるはずが全然収まらず、結果的にめっちゃ中途半端な詰め方になってしまった箱。
ヤガはキリガ亜科、ヨトウガ亜科の辺りです(これらで冬夜蛾に該当しない部分)。
このくらいのサイズ感の蛾がなんだかんだで一番好きなので、今後もじわじわ増えていくと思います。
2021年は何度も河川敷のオニグルミが生えるあたりで何度もライトトラップやったんですが枯葉は引けませんでした……
今年こそは……!

24. 蛾類④ 溢れたシャクガ科


これだけで一箱として紹介するのもどうかと思うのですが、こうならざるを得なかったので(汗)
冬尺蛾が占める割合がやや高いですね。
今冬は近所で順調に各種フユシャクに出会えているし採集もしているので、ここの標本はもう少し増えそうです。
あとはフチグロトゲエダシャクを見つけられるかどうかかな……

25. 蛾類⑤ ヤガ科Ⅱ


シタバガ亜科、ケンモンヤガ亜科、トラガ亜科など大型のグループを中心にまとめました。
ドイツ箱の数に余裕があったので、今回の鱗翅箱は全体として標本の配置に余裕を持たせ、各種の斑紋等が見やすいようにしてみました。やっぱこっちの方がいいよね……。
蛾類に限らず、こうやって分類別に分けていると自分自身でもどれがどれと近縁なのか調べて学べるので良いです。
何となくシタバガ亜科だと思っていたフクラスズメがケンモンに近い方だった(ウスベリケンモン亜科)ことを初めて知りました。言われれば……確かにそう見えるな。

26. 蛾類⑥ ヤガ科Ⅲ


『日本の冬夜蛾』箱です。本当は亜科別で固めておきたいところですが、今回は数がちょうど良かったので自己満冬夜蛾箱にしました。
(次回以降はキリガ亜科とかヨトウガ亜科でそれぞれ固めます)
しばらくは実家埼玉周辺の冬夜蛾類を調べてみるので標本数も増えていきます。
ちなみに私の現在の冬夜蛾戦闘力(『日本の冬夜蛾』掲載種の採集種数)は58で、半分ちょっとくらいです。
何にしたってそうですが戦う相手は自分以外に居ません
去年の自分より一つでも頑張れるかというところです。
冬夜蛾は標本の個体数は増えても種数は今後ほとんど増えない気がしますね……。
私がこんなに蛾を採るようになったのはやっぱり冬夜蛾の存在によるところが大きかったと思います。
本州でやっている分にはほとんどタマムシと採集シーズンが被っていない(そもそも時間が被っていない)こともあって、冬夜蛾類は何なら現在タマムシの次にやる気のあるグループのような気がします。
でも私は冬夜蛾屋ではないので、サヌキキリガとかカギモンキリガとか(以下略)

27. ハチ目・ハエ目


元々は序盤で紹介したバッタとかカマキリの入る「雑多な昆虫類」の箱に入る物量だったのですが、細々したものが多いのでユニットボックスに移行させました。
ハナバチは段々好きになってきたので頑張って覚えます。
ハエ目も簡単に出会えるものは分かるようになりたいですね……同定は闇ばかりでどこから手をつけてもしんどそうな印象なんですが(汗)


……というところで、全27箱が今の私が持っている標本箱です。

この趣味の今後_続けていくために

こうして自分が作ってきた標本箱の履歴を残していくのもいいなと思ったので、今後も標本箱を大きく更新した際にこんな記事を書いていくかもしれません。
(私は標本箱を分類群別で整理しているので、標本整理の度に中身が変化します)
今後の昆虫採集は年度末(3月末)で区切って、12月までに前年度の標本整理を終えるような流れでやっていったらいいかなと思いました。
年末に採集成果を振り返りつつ標本箱紹介するとかできるのが理想ですね。(無理だろう)
2020年度はイレギュラーが多かったので時間がかかりましたが、2021年度はそれと比べれば大して採っていないのでそのスケジュールでもいける……いや、本来そうやってやれるように採集数を調節すべきなのです。
物量的にもそうですが、一応社会人なので学生の時のようなペースではとても続けられず、長期的に一定の時間を確保するための自己管理力が必要だなと強く感じました。
平日一日1時間標本整理やろう、みたいな積み重ねがなければ永遠に終わらない……
それと資格試験の勉強時間との折り合いをつけるのが難しいです……去年はそっちばっかりに気を取られて試験終了の11月末までほとんどマウントが進みませんでした。
ちなみに試験は落ちているはずです。自分にしては今までこんなにちゃんと勉強と向き合ったことないって位に真剣だったんですけど、才能がなかったな。
社会人2年目も目前、どんどん余裕はなくなっていくだろうけど頑張れるだろうか……
今のところ作って終わりになっている標本ですが、それらを今後どうするかも考えなければなりません。
どこかにまとめて寄贈するよりかはギリギリまで自分の手元で維持管理する方が望ましそうな雰囲気を各地で感じるので、できるだけ使いやすい標本にする事を目指します。コレクションラベルは来年からつけます……。
過去標本の修正とか再同定とかも折をみてやらねば。
一通り標本をまとめきったら標本リストを公開して必要な人に提供できるようにするとか、そんな事をぼんやりと考えています。
(情報の流出とか考えたらそういうのはやり方考えないとリスク高いかなあ……)
今の私では作った標本を自分自身で持っていても大して役立てられないので、調査研究等の目的で特定の種や分類群サンプルが必要な方がいれば可能な範囲で送ります(何らかの形で連絡いただければ)。お金取ろうとかは全く思ってません。

どこに向かっていくのだろうか……

今回、自分の標本箱をこうしてまとめてみて、一体何屋なのかよく分からないことになっているのを再確認しました。
何でもかんでも手を出しては、全部中途半端に終わってしまうのはどうなのか。一所懸命であるべきではと……そう思っていた、かつての自分は。
今、自分が目指すべき方向は『幅広い分類群をある程度分かるようになる』なので、結果的にはこれでOKなのです。
一番好きだからと言ってタマムシだけを頑張ろうとする必要は全くないし、むしろそれではダメです……
昆虫以外で鳥も見るようになった2021年に思ったのはやはり、フィールドに出るのが前よりもっと楽しくなった、ということです。
いろいろやるのは仕事上だけでなく、自分の趣味的な活動を充実させる上でも役立っているのは明らかです。
だからこそ、私がこれから目指すべきところは……
どこまでも中途半端な___生き物屋です!!


より新しい記事があるので、良ければこちらもご覧ください。

【昆虫標本】現在持っている標本箱を全て紹介します(2012~2023)

【昆虫標本】現在持っている標本箱を全て紹介します(2012~2023)

本記事では私が持っている標本を、標本箱の単位で紹介しています。前にも同じ記事を書いていますが、あれから3年分の採集品が加わり、標本箱の中身も変わりました…

コメント

  1. ムシお より:

    SECRET: 1
    PASS: 39b9fe4d856b622bd77ff0dd5bb69b29
    はじめまして。
    最近、執虫さんのブログの影響でのブログを始めたムシおといいます。よろしくお願います。
    まずは、ブログを見ていただきありがとうございます。
    さっそく質問ですが執虫さんは、例えば、記事の中で過去にこの虫の♂は採っているけど♀は採っていないということをかいていました。
    採集してきた虫のデータをどのように管理しているのですか?
    これからどんどん虫を採っていくなかで、最初に間違えてしまうとその後が大変になると思ったので。
    あと、小さい甲虫などの展足には何を使っているのですか? コクヨ社のひっ付きシートがよいと聞いたのですが。
    初めてなのに、質問なんかしてうっとうしいと思いますが、返信いただければ嬉しいです。

  2. 執虫 より:

    SECRET: 0
    PASS: c2d6779891af30736e4a55227e1c3fdb
    はじめまして。
    私は高校生の頃からこのブログを書き始めたので、割と親近感があって陰ながら応援しています。
    採集記ブロガーは最近衰退しつつありますが……長く続けていただけたらうれしいです。
    採集した虫のデータ管理について、これもまたいずれまとめようとは思っています。
    簡潔に説明すると、
    ①現場で位置情報を記録
    ②採集場所と共に日単位で採集品のメモを作成(スマホ上のメモ)
    ③標本整理を始める前に①②を自作データベース(Excel)に転記
    ④データベースの入力内容をもとにラベル作成
    ⑤データベースを見ながらラベル付け
    ……という流れで標本を作っています。
    肝になるのがデータベースで、一標本につき一行の情報(種名、採集地、日付etc….)を入れていくことで、後々条件を指定して検索をかけたりすることができるようになります。
    (標本の所有状況を確認することができる)
    あとは標本箱の整理時に同種をひとまとめにしているので、標本整理の時に「これは採ってない」とか「これはやたら採ってる」とかそういう状況を確認できるのです。
    データベースは簡易的なものでも作れるのであれば作っておくと後々役立つと思います。
    小さい虫の展足は私は100均で売ってるプラスチック性の付箋を使っています。
    両面テープや耐震マットなど使った中で一番使いやすく感じました。(ここの好みは人それぞれかと思うので、いろいろ試した方が良いです)
    繊細なナガタマムシとかには付箋がちょうどいいですが、ゴツいハムシとかになると心許ないと感じることが多いです。

  3. ムシお より:

    SECRET: 1
    PASS: 39b9fe4d856b622bd77ff0dd5bb69b29
    大変な中、返信ありがとうございます。
    たびたびすみません。
    スマホにメモをするメリットとしては、やっぱり採集中に、これは採っているとか採っていないとかを確認できることですよね。
    あと、「一標本につき一行のデータ」ということは、例えばオサムシを5匹採ったとすると、その1匹1匹のデータを書くということですか。
    自分も少し前にデータベースを作りました。データは、「年月日、時刻、天気、都道府県、市区町村、座標・標高、和名、環境、備考」みたいな感じです。あまりデータを多くするのはよくないとは思ったけど、詳しく書いておいた方が後々役に立つと思ったのでこうしました。
    展足をするときに、虫の近くにいつどこで採ったかというメモを添えた方がいいですよね。
    ここでまた一つ質問ですが、例えば、クワガタを採ってその次の日にも同じ種類のクワガタを採ったとします。すると、ラベルをつける時に混乱しそうなのですが……。  そういう場合は、その似た個体にだけメモを置くとか。
    また、同定ラベルを作るときは、対象の虫を同定してから、どのような流れでラベル付けまでしているのですか。

  4. 執虫 より:

    SECRET: 0
    PASS: c2d6779891af30736e4a55227e1c3fdb
    スマホにメモするメリットはデータ入力を後でまとめてやる時に情報を参照しやすい事ですかね。
    タトウには年月くらいはメモしますが、あとは採集した日付順通りに虫を並べておけば混乱も少ないです。
    データベース一行は同地であっても1頭ずつのデータにしています。
    私は性別とか個体差とかまではあまり気をつけてはいません……(本当はすべきなんでしょうが)
    データ項目も仰るような内容で十分だと思います。
    私は採集地と日付を別途メモしているので、個々の虫につけるメモは年月日だけです。
    タトウはある程度1採集ごとで固めれば記憶を辿れますが、大型昆虫や鱗翅、ハチなどは年月日書いたメモを添えるなりしておいた方が安心ですね。
    クワガタは私もよく混乱するので、採集メモに体長や欠けなどの情報を付記しています。
    同定ラベルの流れとしては
    ①採集する(現地で同定できない)
    ②採集メモに○○っぽいとか分かる範囲の情報を書く
    ③後日結果が判明した時点でメモを修正
    ④ラベル作成前、データベースにまとめて和名転記
    ⑤学名を検索してデータベースに種ごとに一気に入力
    ⑥データベースの順に合わせて(日付順)、データラベルと同定ラベルを作成
    ⑦データラベルと合わせて採集日順に同定ラベルをつける
    私はだいたいこんな感じです。

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