【昆虫標本】現在持っている標本箱を全て紹介します(2012~2023)

本記事では私が持っている標本を、標本箱の単位で紹介しています。
前にも同じ記事を書いていますが、あれから3年分の採集品が加わり、標本箱の中身も変わりました。
(前回記事:【昆虫標本】標本箱を全て紹介します(2012~2020))
改めて、現在の標本箱の状況とその変化を伝えられたらと思います。
前回は標本箱そのものに関する説明が抜けていたので、今回はそれを前半に追加しました。

<目次>
2種類の「ドイツ箱」を使っています
 ふつうのドイツ箱はT-WOODの5箱セットがお買い得
 ぺフなし標本箱とユニットボックスはバードウィングで
標本の紹介:34箱
 1. トンボ目(蜻蛉目):不均翅亜目
 2. トンボ目(蜻蛉目):均翅亜目
 3. 直翅類など
 4. カメムシ目(半翅目):カメムシ亜目
 5. カメムシ目(半翅目):ヨコバイ亜目
 6. マイマイカブリとカタビロオサムシ
 7. オサムシ亜科
 8. ゴミムシ類 I
 9. ゴミムシ類 II
 10. ゴミムシ類 III+肉食亜目
 11. コガネムシ上科(クワガタムシ科を除く)
 12. クワガタムシ科
 13. タマムシ科 I
 14. タマムシ科 II
 15. タマムシ科 III:Agrilus属
 16. コメツキ下目ほか甲虫
 17. ヒラタムシ下目
 18. カミキリムシ類 I
 19. カミキリムシ類 II
 20. ハムシ科
 21. ゾウムシ類
 22. チョウ類 I:アゲハチョウ亜科
 23. チョウ類 II:タテハチョウ科
 24. チョウ類 III:いろいろ
 25. チョウ類 IV:シジミチョウ科+ウスバアゲハ亜科
 26. ガ類 I:ヤママユガ科
 27. ガ類 II:スズメガ科+イボタガ
 28. ガ類 III:シャクガ科
 29. ガ類 IV:その他
 30. ガ類 V:シタバガ亜科+ケンモンヤガ亜科
 31. ガ類 VI:ヤガ科+シャチホコガ科+コブガ科
 32. ガ類 VII:キリガ族
 33. ガ類 VIII:ヨトウガ亜科ほか
 34. ハチ目・ハエ目
まとめ ~これから~

2種類の「ドイツ箱」を使っています

まずは使っている標本箱をご紹介しておきます。
ドイツ箱
使用しているドイツ箱
私が使っているのは「ドイツ箱」「ドイツ型標本箱」と呼ばれている標本箱です。
ドイツ箱は気密性が高い標本箱で、湿気やコナチャタテなどの敵から標本をしっかり守ってくれます。
長期間にわたって保管する標本の品質を損なわないよう、標本箱はしっかりしたものを選びたいところです。
なお、底にPEFが貼られているふつうの箱と、それがない代わりにユニットボックスを入れて使う箱の2種類を私は使い分けています。
使用するドイツ箱のサイズは「大」で統一しています。
※大(標準)サイズ:幅509mm×高さ418mm×厚み60mm
大サイズのドイツ箱が最も一般的に使用されていて、博物館などの収蔵棚などとも互換性があります。

ふつうのドイツ箱はT-WOODの5箱セットがお買い得

ふつうのPEFあり標本箱は、いつもT-WOODで5箱セットのものを購入しています。
T-WOODのドイツ箱
-大特価商品-ほお材 N型艶消し塗装 ドイツ箱 5箱セット
最もよく使われるバードウィング社の標本箱と比較すると、T-WOOD社製は安価で入手しやすいというメリットがあります。
ドイツ箱の値段はT-WOODの5箱セットで40,000円、バードウィング5箱では43,725円です。送料は関東地方であればいずれも1,600円かかります。
バードウィングの方が値段が高いですが、品質についてはバードウィングの方が良いという意見も多いです。
ただし、T-WOODの標本箱は数年前と今では品質が変わっていて、フタのしまりがかなり固くなりました。
開けづらいということはそれだけしっかり密閉できるということでもあるので、クオリティが上がったことが伺われます。
今のT-WOOD箱はバードウィング箱と大差ないぐらいガッチリ閉まります。品質を気にする方にもおすすめできる標本箱です。

ぺフなし標本箱とユニットボックスはバードウィングで

同じドイツ箱でも、底に白いペフが貼られていないタイプのものがあります。
ユニットボックス式標本箱
ユニットボックス式標本箱とその中身
これはユニットボックスといわれる専用の箱を敷き詰めて使うもので、小型の甲虫などを扱う上では標本整理が非常にやりやすくなります。
ユニットボックスはバードウィングで取り扱っているので、そこで買っています。
ドイツ型標本箱のバードウイング:ユニットボックス
ユニットボックスと合わせてそれを収めるドイツ箱もバードウィングで買っています。
注文に関しては、私はT-WOODバードウィングのそれぞれのウェブサイトから行っています。
私はウェブでの注文しかしたことがないですが、インセクトフェアなどの際にセールをやっていることがあるので、そのタイミングで購入するのもおすすめです。
ちなみに、ドイツ箱は数箱だけ買うならAmazonが最も安いです。
大型ドイツ型標本箱(茶)

標本の紹介:34箱

前置きが長くなりましたが、ここからは私が現在保有している標本箱(34箱)を紹介します。
長くなりますがお付き合いください。
基本的に前回(2年前)からの変化を中心としたコメントを沿えています。
コメントが物足りないと感じるようであれば、前回記事↓も見てください!

【昆虫標本】標本箱を全て紹介します(2012~2020)

【昆虫標本】標本箱を全て紹介します(2012~2020)

2023年版が完成しました!より新しい標本箱の紹介記事が出来ています。基本的に私は年一回くらいのペースで標本整理を集中的に行う時期を設けるようにしています。好きで昆虫採集をしている人間なので標本作成が苦になることは基本ありませんが、やはり採集が優先になって標本作りや整理が後回しになりがちです…

1. トンボ目(蜻蛉目):不均翅亜目

前回は1箱に収まっていたトンボ箱を2分する形になりました。
こちらは不均翅亜目ということでヤンマやふつうのトンボ類です。
トンボの標本箱
色残しとかは昔ほど頑張ってはいないですが、やり方は安定してきました。
去年ようやくその辺りをまとめた記事がかけました。
トンボ類における標本の作り方と色残しの方法に関するあれこれ
トンボ類に関する大きなトピックは、マルタンヤンマが採れたこと!
幼少期からの憧れのトンボだったので、本当にうれしかったです。
ヤブヤンマやネアカヨシヤンマといった黄昏系ヤンマも一応採れて、標本箱に加わっています。
ただ、黄昏採集らしい採集はまだできていないのが現状です。
マルタンヤンマ♂とは見るべき環境が違うようですね……

2. トンボ目(蜻蛉目):均翅亜目

トンボ目の2箱目は均翅亜目、イトトンボやカワトンボの箱です。
余ったスペースにアミメカゲロウ目もいれました。
(ツノ「トンボ」とかいるし、トンボつながりで……)
イトトンボの標本箱
大きな変化はないかなと思います。
埼玉県でキバネツノトンボが採れたのはうれしかったですね。

3. 直翅類など

続いて、バッタ目にカマキリ、ナナフシ、ゴキブリなどを合わせた直翅類を中心とした箱です。

ここ2年のトピックとしては……伊豆でがんばって掘り出したクロツヤコオロギが思い出深いですね(笑)
ナナフシとかササキリモドキとかの標本を今年はがんばって作っていこうという気持ちです。

4. カメムシ目(半翅目):カメムシ亜目

前回は半翅目で1箱に収まっていましたが、亜目単位で2分しました。
カメムシ亜目の標本箱
こちらはカメムシ亜目でまとめました。
前回なかったものとしてはタガメが目立ちますね。初めての出会いに感動しました。
陸生、水生ともに少しずつ採集する数が増えてきている分類群です。
いろいろ採って調べて、もっと詳しくなりたいです。

5. カメムシ目(半翅目):ヨコバイ亜目

カメムシ目の2箱目は、ヨコバイ亜目です。
標本数が少ないので、まだスカスカの状態です。
ヨコバイ亜目の標本箱
余力があると思えば、もう少し身近なセミとか採ってみようかなという気持ちも出てきますね。
ウンカ・ヨコバイ・キジラミ類図鑑という攻略本を買ったので、こちらも分かりそうなやつをちょっとずつ採っていきたいです。

6. マイマイカブリとカタビロオサムシ

ここから甲虫類です。
まずはオサムシ科。オサムシ科の箱数は甲虫類では最大で、全部で5箱あります。
1つめは、マイマイカブリとカタビロオサムシです。
マイマイカブリの標本箱
2年前とほとんど変わっていないと思います。
ヒメマイマイカブリが1,2頭だけ増えた? くらいです。
冬季のマイマイカブリ採集は気が進まなくなってしまって、久しくやっていません。
昨冬は体調が悪かったというのもありますが……

7. オサムシ亜科

オサムシ科、2箱目はオサムシ亜科です。
オサムシ亜科の標本箱
2022年の北海道出張ではエゾアカガネオサムシやヒメクロオサムシが採れました。
また、2023年に淡路島に行ったときなどの標本も入り、関東中部以外のオサムシが少し加わった感じです。
前の記事で「亜高山系のオサムシがないよね」という話をしていましたが、チチブホソクロナガオサムシだけは何とか出会えて、それも加わっています。
少しずつ顔ぶれが豊かになってきましたね。
仕事の出張は、オサムシの亜種に出会うチャンス! いま仕事してないけど!!

8. ゴミムシ類 I

オサムシ科、残り3つはゴミムシの箱です。
おおむね原色日本甲虫図鑑(II)の順で、ゴミムシの1箱目はナガゴミムシが中心です。
ナガゴミムシの標本箱
2022年に北海道出張がありまして、そこでエゾハンミョウモドキとヒメハンミョウモドキに出会えたことで日本のハンミョウモドキ5種がそろいました。
埼玉でもナガゴミムシ類が少しずつ採れるようになってきて、その辺の標本も着実に増えています。
カワラゴミムシも新しい亜科として加わった標本ですね。

9. ゴミムシ類 II

ゴミムシ類の2箱目は美麗種の多いアオゴミムシ類やヨツボシゴミムシ類が中心な華やかな箱です。
アオゴミムシの標本箱
前回の記事でも触れていた、コガシラアオゴミムシ誤同定問題にようやく手をつけることができました。いっぱいミスってましたね……(笑)
↓その結果、新しい記事が産まれた
コガシラアオゴミムシやニセコガシラアオゴミムシなどAchlaenius亜属4種の同定
アオヘリアオゴミムシやオオサカアオゴミムシなど、憧れていた美麗種との出会いを果たせたのもこの数年の出来事でした。
夜間ルッキングの楽しさに目覚めましたが、今は……睡眠の質を守らなければならないのでできません(かなしい)。

10. ゴミムシ類 III+肉食亜目

ゴミムシ類の3箱目はアトキリゴミムシなど残りのゴミムシと、肉食亜目のその他甲虫、それ以外も少々です。

スナハラゴミムシが新たに追加され、ゲンゴロウ類やモンシデムシ類の標本が増えました。
前はもう少し雑甲虫が入っていたのですが、ゴミムシ全体の標本増加に推される形で別箱へ移動しましたね。
地表性つながりでハネカクシはここに残しました。

11. コガネムシ上科(クワガタムシ科を除く)

ここからはコガネムシ上科です。ここは以前と変わらず2箱に収まっています。
コガネムシ上科の標本箱
前は大きいユニットボックス2つ分の空きがあったのですが、それが埋まってしっかり1箱になりました。
見栄えのするハナムグリとかスジコガネ亜科とかよりも、糞虫類の増加が大きかったように思います。
その辺の糞を漁ったり、セルフトラップでツノコガネ召喚したりとか、いろいろやったしね……(笑)

12. クワガタムシ科

続いてクワガタムシ科の箱です。
中に入っている種数は変わっていませんが個体数が増えています。
クワガタムシ科の標本箱
スペースに余裕がありそうで、実際はギチギチに詰めている状況です。
ライトトラップの機材をそろえたため、今後は大型のクワガタが増える予感がします。
しかし、今は睡眠の質を守るため灯火採集も自粛せねば__
くっだらねえ! なんだよ それ! バカバカしい!

13. タマムシ科 I

以前は2箱だったタマムシ科は3箱に増えました。
1箱目は大型種が中心の箱で、分類でいえばナガタマムシ亜科以外のタマムシが入っています。
余ったスペースに海外タマムシも入っています。
タマムシ科の標本箱
去年うれしかったアカヘリミドリタマムシや、アオタマムシが目につきます。
ふつうのタマムシやウバタマムシもじわじわ増えています。
海外タマムシはスペースがなくなったらシーラ箱に移そうと思っているので、まだまだスペースに余裕はありますね。

14. タマムシ科 II

タマムシ科、2箱目はチビタマムシ類が中心の箱です。
3箱目のAgrilus箱からあふれたナガタマも数種入っています。
チビタマムシの標本箱
チビタマムシの追加種としてはクロチビタマムシ、ズミチビタマムシ、シナノキチビタマムシの3種かな? 
難関だったところに出会え、クサビチビタマムシを除く本州のTrachys属をコンプリートしました。
クサビチビタマムシという存在の怪しいものを無視すれば、あとは九州以南に分布するオオダンダラチビタマムシを採れば日本産のTrachysを実質制覇できます。
そうだ、できるはずだ。
沖縄に行かなくても、制覇できるはずなんだ……

で、九州に行こう計画を去年の秋頃に立てたものの、忙しいわ体調崩すわで頓挫。
せっかくならクロエグリタマムシとかもさがせそうな時期が良いかなと再考して……あれぇ!? そろそろじゃね?
これ、今年も行けなくね!?

15. タマムシ科 III:Agrilus属

タマムシ科、3箱目はナガタマムシ箱です。
Agrilus属の1属のみで構成された箱になっています。
ナガタマムシの標本箱
見た感じ2年前と変わっていないように見えますが、標本はかなり増えています。
この数年の種的な変化としては、ホソクロナガタマムシアオナガタマムシなどが採れたことは印象深いです。
ホソクロナガタマムシの採集記
最近では、ふつうにみられるナガタマでもしっかり交尾器を抜いて、雌雄を確認した上で標本にするのを頑張り始めています。

16. コメツキ下目ほか甲虫

雑甲虫の箱です。
タマムシ類を除く、コメツキ下目(コメツキムシ、ジョウカイボンなど)を中心としてまとめました。
コメツキムシ下目の標本箱
コメツキ下目以外は、他の箱に収まりきらなかった甲虫の避難場所になっています。
ゾウムシ上科で勢力を拡大していたオトシブミ科やヒゲナガゾウムシ科もここに。
最近やっと採れるようになったヒメドロムシ科なども印象的です。
本題のコメツキは大型でよく出会うものから覚えようと思って勉強中です(クシコメツキとか)。

17. ヒラタムシ下目

雑甲虫の箱、2箱目です。
ヒラタムシ下目に入るテントウムシやゴミムシダマシが中心の箱になっています。
ゴミムシダマシの標本箱
テントウムシもゴミムシダマシもわりと採るようになって、標本数は少しずつ増えています。
ヒラタムシ図説に載っている虫も頑張りたいですけどね、全然出会えないや……

18. カミキリムシ類 I

ここから2箱はカミキリムシ類の箱です。
1箱目にはホソカミキリと、カミキリムシ科(フトカミキリ亜科以外)が入っています。
カミキリムシの標本箱
ハナカミキリ類やトラカミキリ類など少しずつ増えてはいますが、ユニットボックスの構成も変化なくギリギリ詰めきれています。
去年、近所で採れたケブカヒラタカミキリや、福島で採ったハイイロハナカミキリがうれしかったですね。

19. カミキリムシ類 II

カミキリムシの2箱目にはフトカミキリ亜科のカミキリと、一部のハムシが入っています(カミキリムシもハムシ上科なので)。
フトカミキリ亜科の標本箱
トホシカミキリ族が増えてきたなという印象です。
新規の追加種としてはフチグロヤツボシカミキリセミスジニセリンゴカミキリなど。
真のコブヤハズカミキリも加わりました。これは出張先の福島県で仕事中に拾ってうれしかったやつです。

20. ハムシ科

一部の亜科を除くハムシ科箱です。
ハムシの標本箱
少しずつハムシを採るようになってきて、標本箱もギッシリしてきました。
新たにオオルリハムシが加わり、大きな存在感を放っています。
長野県で探したナナセキハムシも入っています。

21. ゾウムシ類

オトシブミ科などを除くゾウムシ上科の箱です。
残りの科は先述のコメツキ下目箱にあります。
ゾウムシの標本箱
ハムシかゾウムシなら私はゾウムシの方がどうも好きなようで、2023年は採っていた標本の数も思ったより多くて驚きました。
一番印象深いのはやはりクワゾウムシですね。
去年は再会のために伊豆まで行きました……いい思い出です。
本当はイヌビワにつくアヤムナビロタマムシも一緒に探すはずだったのですが、タイミングが早すぎたようで空ぶりました。
お世話になった方に会いに行きたいので、静岡県チャレンジはもう1度やりたいですね。
__体調が、間に合えば!!

22. チョウ類 I:アゲハチョウ亜科

ここから鱗翅目です。
チョウ類は4箱にまとまっています。
1箱目はアゲハチョウ亜科。
アゲハチョウの標本箱
スペースの都合でウスバアゲハ亜科は別箱に。
キアゲハとアオスジアゲハを真面目に採集したのと、夏型のミヤマカラスアゲハが数頭追加されています。
今年はアゲハ(ナミアゲハ)を何頭か採っているので、次回はまた違った様相になると思います。
あとはジャコウアゲハがないので、探しに行きたいですね。

23. チョウ類 II:タテハチョウ科

チョウ箱の2箱目はタテハチョウ亜科が主体です。
タテハチョウの標本箱
構成種は大きく変わっていません(ヒョウモン類は別箱へ移動)。
埼玉でクジャクチョウやスミナガシ、オオミスジなどが採れて少しずつ標本の数が増えてきました。

24. チョウ類 III:いろいろ

チョウ箱の3箱目はいろいろ混ざったものになりました。
ドクチョウ亜科(ヒョウモン)とジャノメチョウ亜科、テングチョウ、シロチョウ科、セセリチョウ科です。
シロチョウの標本箱
新規追加種としてはツマジロウラジャノメや、ツマグロキチョウが挙げられます。
普通種の標本もまだまだ少ないので、もう少し充実させていきたいです。

25. チョウ類 IV:シジミチョウ科+ウスバアゲハ亜科

チョウ箱の4箱目はシジミチョウ科と、アゲハ箱からあふれたウスバアゲハ亜科を合わせた形になりました。
シジミチョウの標本箱
スペースに余裕があったので、ウスバシロチョウやギフチョウは重ねずにしまいました。
ギフチョウは福島で1頭を得たほか、出張先でもきれいな個体に多く出会えて感動しました。
シジミチョウ科の新規追加種はクロマダラソテツシジミくらいですが、スギタニルリシジミやミドリシジミが微増しています。
ツバメシジミなど、小型の普通種も美しいので、余力のある時に標本を作っていきたいです。

26. ガ類 I:ヤママユガ科

ここからはガ類です。ガ類の標本箱はなんと……8箱あります。
1箱目はヤママユガ科でまとめました。
ヤママユガ科の標本箱
新たにエゾヨツメ、シンジュサンが加わって本州産のヤママユガ科がすべてそろった箱になりました。
ただし、この中でクロウスタビガは学生時代に案内してもらって採った個体ですし、シンジュサンは拾った死骸です。
この2種については自力で採集する機会を設けたいなと思っています。
ライトトラップできるように、夏までに体調を戻す必要がある……

27. ガ類 II:スズメガ科+イボタガ

ガ類の2箱目はスズメガ科とイボタガを収めました。
スズメガの標本箱
以前はもう少しグループを混ぜていたのですが、スズメガを独立させることにして、ついでにイボタガも入れた形です。
重ねてもあんまり変わらないし、余裕あるかなと思ってふつうに並べていたら、足りなくなって後半だけ重ねるという事態に。
キョウチクトウスズメの存在感がハンパないですね!

28. ガ類 III:シャクガ科

ガ類の3箱目はシャクガ科でまとめました。
シャクガの標本箱
もともと「あふれたシャクガ」みたいな謎の箱ができていたので、シャクガ科を全てこちらに移動させてまとめました。
まだスペースに余裕がある状況です。
冬尺蛾はがんばって探したりするけれど、それ以外はほとんど採ってないですね。
2022年に採集できたカバシャクはうれしかったです。

29. ガ類 IV:その他

ガ類の4箱目は標本数の少ないグループを集めて作りました。
ガ類の標本箱
スカシバガの仲間やカレハガの仲間は個人的にかなり好きで、採るようにはしています。
ただご縁が少なく、あまり標本が増えていかないのが現状です。
ハイイロボクトウは2023年に近所で狙って採ることができて、うれしかったです。

30. ガ類 V:シタバガ亜科+ケンモンヤガ亜科

ガ類の5箱目は大型のシタバガ亜科ケンモンヤガ亜科でまとめました。
シタバガの標本箱
アケビコノハやムクゲコノハ、ハグルマトモエなど一部の種で標本が増えましたが、シタバガの仲間(Catocala)はあんまり増えませんでした。
そんな中でも、去年出会ったアサマキシタバは初採集でうれしいものでした。

31. ガ類 VI:ヤガ科+シャチホコガ科+コブガ科

ガ類の6箱目は他の箱に入りきらなかったヤガ科に、シャチホコガ科とコブガ科を合わせました。
ヤガの標本箱
この辺りがいちばん採りやすく、標本も作りやすいサイズ感のガですよね。
新規追加種としては、ついに出会えたムラサキシャチホコが印象深いです。
ムラサキシャチホコの採集記

32. ガ類 VII:キリガ族

ガ類の7箱目はヤガ科キリガ亜科キリガ族のみでまとまりました。
キリガの標本箱
もともと「日本の冬夜蛾箱」でまとめていたものを解体し、グループ別に分けてみたのですが……なんと1族で標本箱が埋まってしまいました(笑)
近所の糖蜜採集でがんばっていろいろ採って標本にしていたおかげで、充実したキリガ箱になったのではないかと思います。
最近だとハネナガモクメキリガ、ナカオビキリガ、ヘーネアオハガタヨトウの3種が新たに追加されました。

33. ガ類 VIII:ヨトウガ亜科ほか

ガ類のラスト8箱目はヤガ科ヨトウガ亜科と、モクメキリガ亜科など一部のヤガでまとめました。
ヨトウガの標本箱
キリガ族以外のキリガ亜科や、「冬夜蛾」に該当するものの残りはここに入っています。
印象深いのはBrachionycha属タニガワモクメキリガ、エゾモクメキリガですね。
今年はダメだったけど、また探しに出かけたい虫です。
Brachionycha属の採集記

34. ハチ目・ハエ目

最後に紹介するのはハチ目とハエ目の標本箱です。
ハチ・ハエの標本箱
前回時点では箱の半分近く空きがあり、「標本あまり増えないかな」と思っていたのですが……しっかり埋まりました。
要因は大きく2つ。
1つは2021年末からのアリ科マイブームでアリの標本が一気に増えたこと。
もう1つは2022年夏以降のギングチバチ科マイブームでギングチの標本が一気に増えたこと。
どちらも元はほんの数頭の標本しかなかったグループでしたが、今は大ユニット1箱分を上回る標本が集まっています。
ここ数年で本当に好きになれた分類群だなと思います。
「勉強しなきゃね」で採るのも確かに大切なのですが、やっぱり純粋に好きで標本を集めていける方がいいですよね。


……というところで、全34箱が今の私が持っている標本箱です。
前回(2020年分まで)は27箱だったので、以降3年分の標本が加わって7箱増えたということです。

まとめ ~これから~

当たり前のことながら、前回よりも箱数が多かったため、まとめるのも一苦労でした。
2年前、自分が作ってきた標本箱の履歴を残していくのもいいなと言っていたのを思い出して、記事にした次第です。
記事にする以外には、アルバムにまとめて振り返れるようにもしています。

標本箱の写真をいつでも人に見せられるように備えておく意味もある……(笑)
昆虫標本を集めて眺めるのも、この趣味の楽しさの一部です。
しかし、それで終わりにするつもりはありません。
去年はようやく、標本をもとに短報を作成することができました。
すべての標本を文書化することは現実的ではないため、いろいろなやり方で標本の活用の道を探っていく必要があるなと感じています。
ニセコガシラアオゴミムシの同定Conistra属の比較シロコブゾウムシとヒメシロコブゾウムシの記事などでやってみたように、標本写真を撮って見分け方の解説を作ることも標本活用の一つと言えるかもしれません。
私にできる範囲のことはやるけれど、もっと良いやり方はきっと、他の人の力を借りることじゃないでしょうか。
この次に上げる記事で、その話をします。
2年か3年かかけて準備してきたことが……ようやく始められそうです!
(中止にならないことを願うばかり……)

コメント

タイトルとURLをコピーしました