季節は夏へと進んでいく

2018.07.08

この日はサークルのイベント…というテイで採集へ(笑)

ミヤマカラスアゲハ
Papilio maackii Ménétriès, 1858

コムラサキ
Apatura metis substituta Butler, 1873
開けた場所や道路に水が滲み出た場所では、夏型のミヤマカラスアゲハを始めとして、コムラサキやクジャクチョウなど美しい蝶がたくさん見られました。
採れなかったけどエルタテハもいたみたい…

先輩に「セイボウいるよ」と教えてもらって…どうにか採集できたこのハチはどうやらセイボウモドキというそうです(汗)
確かに微妙にセイボウらしさが足りていない…
この個体は石橋の手すり?みたいな所にいました。
で、ここからはその帰り道の話です(笑)
この日は長竿を持ってきていないのですが、微妙に時間が残ったので2.2mの網で適当にスウィーピングしながら帰る事にしました。
いつもは自転車で来る所ですが、今日は歩き。
スルーしがちな場所こそ丁寧に見ていく。


ラミーカミキリ
Paraglenea fortunei (Saunders, 1853)
いつも自転車で通り抜けていた場所にいたラミーカミキリ。
以前の夜回りで、このカミキリがムクゲという植物で発生している現場を見せてもらいました。
この場所にもそのムクゲが何本か生えていて…やはりラミーカミキリが大量発生してました。

カバイロヒラタシデムシ
Oiceoptoma subrufum (Lewis, 1888)
道にあったヒキガエルの礫死体には、初めて見るヒラタシデムシが何頭か集まっていました。
一応県のRDBでは準絶、高所に局地的で個体数は非常に少ないとか。
隣で1頭だけ潰れてたベッコウヒラタシデムシはさらにワンランク上の絶Ⅱでした…

川沿いのオニグルミも1本ずつ掬っていく。
そろそろクルミナガも採れるかもしれないので…再びオニグルミローラー作戦の始動です(笑)

カラカネチビナカボソタマムシ
Nalanda ohbayashii Y. Kurosawa, 1957
写真のオニグルミからはカラカネチビナカボソが採れました。
川沿いをひたすら掬いながら進んだ結果、他の場所でも1頭追加個体が得られました。
この辺りではポツポツ採れる感じで、まとまって採れる訳では無さそうです…

林縁。
日当たりのいい枝には中々網が届かない事が多いですが、クヌギやケヤキ、エゾエノキなどを片っ端からスウィーピングしていきました。

ムツボシタマムシ
Chrysobothris succedanea E. Saunders, 1873
時刻は17:57…クリのスウィーピングで予想外のムツボシタマムシが入りました。
多分低木を掬った時に枯れ枝も一緒に掬っていて…そこから入ったものだと思う。
最近ムツボシタマムシが採れるようになったのは、環境もそうだけど枯れ枝掬いを無意識にやるようになったからかもしれない…

左: アトモンマルケシカミキリ
Exocentrus lineatus Bates, 1873
右: コブスジサビカミキリ
Atimura japonica Bates, 1873
枯れ枝や枯れ蔓につく、この手の地味系カミキリも最近はよく採れるようになりました。
地味だけど小さくてもしっかりカミキリの形してる。こういうのも結構好きです。

左: キンオビハナノミ
Variimorda flavimana (Marseul, 1876)
右: オオハナノミの何か
初採集のハナノミも入りました。
キンオビハナノミは色落ちしないだろうと思って普通に毒ビンに入れたら黒っぽくなりました。そういえばハナノミってそういう虫だったわ…(汗)

左: ヒメカマキリモドキ
Mantispa japonica MacLachlan, 1875
右: キカマキリモドキ
Eumantispa harmandi (Navas, 1909)
クヌギやコナラのスウィーピングではヒメカマキリモドキが結構頻繁に入ってきました。
キカマキリモドキも1頭だけ。こちらは採集しました。
カマキリモドキは真夏の虫のイメージが強かったけど…もうそんな時期なんですかね(汗)
今回はナナフシも何頭も入って来たので、成虫っぽい個体を選んで採集したのですが…糞抜きさせている間に脱皮してたり足がもげてたり…苦戦させられてます(汗)
夏の虫の登場とともにナガタマムシの時期は終わってしまうのか…いや、まだ。

オオウグイスナガタマムシ
Agrilus asiaticus igai Y. Kurosawa, 1963
多くの種が見られなくなる中で、オオウグイスナガタマムシはまだ残っていました。
写真の個体は草の葉上にいたもの。
他にスウィーピングで2頭採集できました。
長野県では初めての採集になります。考えてみれば今まで低地でクヌギをたくさん掬う機会も無かったもんな…
これからの時期は多くのナガタマムシが姿を消し、適当にスウィーピングしてるだけでは上手くいかない辛い時期。
逆にこの季節に現れるタマムシもいるので…これからはそれを狙って頑張るのです。


2018.07.14
というわけで…このまま翌週の採集記に続きます。
この日私は、この時期に現れるタマムシの一つであり、ヤマハンノキにつく未採集種であるスジバナガタマムシを求めて採集へ向かいました。
すでに調べた範囲ではヤマハンノキの本数が僅かなので、これまでの採集でまだ探索できていない部分も今回で一通り調べ尽くすことにしました。

オナガシジミ
Araragi enthea enthea (Janson, 1877)
オニグルミがたくさんあるので…クルミナガタマムシを期待してスウィーピングを行なっていきます。
掬っている最中に飛んできたシジミをネットインすると、やはりオナガシジミでした。
去年も1頭採集しましたが…オニグルミにつくゼフィルスで、裏はカッコいいのですが表は地味(汗)
(今年は裏展翅した)
ゼフィルスの時期ももうそろそろ終わり。
緑色のシジミはまた来年頑張りましょう……
長野に来て、埼玉で爆湧きしていたミドリシジミがこんなにも恋しくなるとは思わなかった…

時刻は7:30。
朝摘みが狙えそうな時間ですが、普通種ナガタマムシが消え去った最近はルッキングを積極的にやらなくなっていました…
写真のオニグルミは低位置にいい感じに日が当たっていたので、朝摘みに良さそうだなぁとか思いながら掬ってみると、
なんかデカいナガタマが入ったな…なんだこれ。

スジバナガタマムシ
Agrilus sachalinicola Obenberger, 1940

「??????????」
「ありがとうございました…(笑)」
訳が分からないまま天を仰いだあと、オニグルミに合掌していた。
そんな訳で…とんでもないスーパーミラクルによって今日の目標は達成された。

すぐ近くにヤマハンノキは無い…これはタニガワハンノキ。
一体スジバナガはどこで発生しているのか(汗)
一応、本種のもう一つの寄主植物であるバッコヤナギ(ヤマネコヤナギ)は周囲に沢山生えているのを確認していますが…それでもヤマハンノキが無い場所にはいないものだと思ってた。
それにしても、まさか今回ほんとにスジバナガが採れるとは、こんなに早く出会えるとは思ってませんでした(汗)
もっと何年かかけてやるつもりで…今日はぶっちゃけ爆死覚悟だったんだけどな(汗)
こうなるとあとはアイツを召喚するだけだ…
より少ないはずのスジバですらいるんだ。どこかにきっといるはず。エサキさん…



その後、オニグルミを掬いつつ未探索域の一つを限界まで進みました。
雰囲気は石川の採集を思い出すような感じでかなり良さげだったのですが、ほとんどタニガワハンノキしか生えておらず(汗)
オニグルミのスウィーピングをしたもののオニグルミノキモンカミキリさえ入らない。
カツラがやたら多く、カツラにつくカミキリの事を思い出しましたがそこまで頑張る気になれず(汗)

イタヤカミキリ
Mecynippus pubicornis Bates, 1884
結局ここではバッコヤナギのスウィーピングで入ったイタヤカミキリくらいしか成果がありませんでした。
引き返してもう一つの未探索域へ。
こちらではタニガワハンノキも少なく…ヤシャブシがあったので掬ってみましたが何も採れず(汗)

クスベニカミキリ
Pyrestes nipponicus Hayashi, 1987
スウィーピング中に飛来した赤い物体をネットインしたら、初採集のクスベニカミキリでした。
この虫、ツヤケシハナカミキリくらいの大きさの可愛らしいカミキリだと思ってたのですがめっちゃデカくてビックリした(笑)
こちらの未探索域でも成果は初採集のカミキリ1種くらいでした…
この後はいつも行っているポイントへヤマハンノキを掬いに行きました。
201807162338264a9.jpeg
奥地まで行って、ルイスナカボソタマムシを採った木も掬いましたが…特に何もなし!

ミヤマカラスアゲハ
Papilio maackii Ménétriès, 1858
この日も水場にはミヤマカラスアゲハがやって来ていたのですが…前週に見た個体より遥かに綺麗で採集してしまった…
写真がかなり雑ですが…春型をそのまま大きくしたような美しさでした。
アオスジアゲハも1頭見かけましたが採れませんでした。長野県では結構珍しい蝶だったはず…
ヤマハンノキを掬い終え…それでもまだ時間がある。
ここで谷を下って、麓の方でオニグルミなどのスウィーピングを行なっていくことにしました。

この日カラカネチビナカボソは採れませんでしたが、谷の方ではほとんど採れなかったオニグルミノキモンカミキリオオアオゾウムシが採れました。
これはもしかすると…
エゾエノキのスウィーピングをやっていると、急にボトボトと大きな虫が落ちる音がしました。


カブトムシ
Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kôno, 1931
4,5頭まとまって落ちて来たのは…カブトムシでした。
カブトムシがエゾエノキにもつく、という事を初めて知りました…
たまには採集しようということで大きめの♂1頭を確保しました。

オニグルミのスウィーピングで、再びオオハナノミの仲間が入りました。
ネットで軽く検索して出てくるような種では無さそうなんだけど…何者なんだろう??
→オスグロオオハナノミでした。
ある程度でスウィーピングを終え、帰宅。

ルリボシカミキリ
Rosalia (Rosalia) batesi Harold, 1877
途中で、以前お世話になった伐採木置き場に寄り、ルリボシカミキリを採集。
前来た時はケヤキナガタマムシを始めとした各種のナガタマムシやトラカミキリ類で賑わっていましたが…ケヤキナガタマムシがガクッと減り、見つかるカミキリは少数のウスイロトラやキスジトラ、他はルリボシカミキリばかりでした(笑)
そんな感じでこの日の採集は終了。
序盤の奇跡でスジバナガタマムシを無事に採集できたおかげでかなり気が楽でした…
色んなところを回って、オニグルミをたくさん掬いました。
そろそろ見えてきた…クルミナガを採るために必要な条件も!!
【結果】 ※色付きは自己初採集
ムツボシタマムシ
Chrysobothris succedanea E. Saunders, 1873
1ex.
カラカネチビナカボソタマムシ
Nalanda ohbayashii Y. Kurosawa, 1957
2exs.
オオウグイスナガタマムシ
Agrilus asiaticus igai Y. Kurosawa, 1963
3exs.
ヤノナミガタチビタマムシ
Trachys yanoi Y. Kurosawa, 1959
1ex.
アシミゾナガゴミムシ
Pterostichus (Argutor) sulcitarsis Morawitz, 1862
1ex.
マツシタトラカミキリ
Anaglyptus (Anaglyptus) matsushitai Hayashi, 1955
1ex.
ラミーカミキリ
Paraglenea fortunei (Saunders, 1853)
3exs.
ヒメリンゴカミキリ
Oberea hebescens Bates,1873
1ex.
ヘリグロリンゴカミキリ
Nupserha marginella (Bates,1873)
1ex.
アトモンマルケシカミキリ
Exocentrus lineatus Bates, 1873
2exs.
コブスジサビカミキリ
Atimura japonica Bates, 1873
1ex.
キンオビハナノミ
Variimorda flavimana (Marseul, 1876)
1ex.
未同定オオハナノミ
1ex.

トホシオサゾウムシ
Aplotes roelofsi (Chevrolat, 1882)
1ex.
クロモンケブカテントウダマシ
Ectomychus musculus (Gorham, 1887)
1ex.
アザミオオハムシ
Galeruca vicina Solsky, 1872
1ex.
カバイロヒラタシデムシ
Oiceoptoma subrufum (Lewis, 1888)
1ex.

ミヤマカラスアゲハ
Papilio maackii Ménétriès, 1858
2exs.
コムラサキ
Apatura metis substituta Butler, 1873
1ex.
ベニシタヒトリ
Rhyparioides nebulosa Butler, 1877
1ex.

ナナフシ
Baculum irregulariterdentatum (Brunner von Wattenwyl, 1907)
2exs.
キカマキリモドキ
Eumantispa harmandi (Navas, 1909)
1ex.
未同定セイボウモドキ
1ex.



2018.07.12(夜回り)
ノコギリクワガタ
Prosopocoilus inclinatus inclinatus (Motschulsky, 1857)
2exs.
コクワガタ
Macrodorcas rectus rectus (Motschulsky, 1857)
1ex.
カブトムシ
Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kôno, 1931
1ex.
エゾゼミ
Lyristes japonicus (Kato,1925)
1ex.
ハグルマトモエ
Spirama helicina (Hübner, [1831])
1ex.


2018.07.14
クロナガタマムシ
Agrilus cyaneoniger E. Saunders, 1873
1ex.
スジバナガタマムシ
Agrilus sachalinicola Obenberger, 1940
1ex.

ホソアシナガタマムシ
Agrilus ribbei Kiesenwetter, 1879
1ex.
ルリボシカミキリ
Rosalia (Rosalia) batesi Harold, 1877
5exs.
クスベニカミキリ
Pyrestes nipponicus Hayashi, 1987
1ex.

ヒメリンゴカミキリ
Oberea hebescens Bates,1873
1ex.
イタヤカミキリ
Mecynippus pubicornis Bates, 1884
1ex.

ニセビロウドカミキリ
Acalolepta sejuncta sejuncta (Bates, 1873
1ex.
ヒトオビアラゲカミキリ
Rhopaloscelis unifasciatus Blessig, 1873
1ex.
カブトムシ
Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kôno, 1931
1ex.
未同定カミキリモドキ
1ex.
オナガシジミ
Araragi enthea enthea (Janson, 1877)
1ex.
ミヤマカラスアゲハ
Papilio maackii Ménétriès, 1858
1ex.

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