今年も残りわずか。
大学の授業もラスト一週間になりました。
今日は今年最後の午後休になります。
もちろん採集に行きます。
最後の午後休採集での目標は…アキタクロナガオサムシにしました。
アキタ、と名前にあるから東北が分布の中心…北関東辺りが分布の南限みたいなフワッとした感じの認識だったのですが全然違いました。
実際の分布は日本海側を中心に東北から近畿地方にかけてと結構幅広く、長野ではだいたい諏訪湖以西の南北全体に分布しているようです。アキタってなんなんだよ(笑)
つまりは…
普通に近所で採れるオサムシの一つだった(笑)
いつか栃木の方に採りに…とか思ってたけど古い記録も普通に自転車圏内にあった(笑)
そんな訳で地元採集でも何度か探しているのですが全く採れなかった…
そろそろ決着をつけようということで。
2017.12.21
アキタクロナガは倒木や立ち枯れの樹皮下で採れることが多いらしいです。
ということを知らなくて、今までの私は樹皮下とか意識せずにボロボロの材を割ってはクロナガを出していました…
改めて色んな方の採集記を読み返してみたら、本当に樹皮下から出している方が多かった。
もっと早い段階でちゃんと調べて、真面目に狙うべきだった。

探し方を把握した上でのリベンジということで、以前も訪れた山へ来てみました。(→前回の採集記)
別に針葉樹である必要は無いとは思うのですが、立ち枯れとか倒木が多いアカマツやカラマツの林へ。
広葉樹も場所により結構混ざります。

こういうアカマツの立ち枯れの厚い樹皮をめくると何かしら虫が出ることもあるのですが…アキタクロナガが出るのは多分こういう感じじゃ無い(汗)
めくった樹皮の下にフレーク(的なやつ)がたまっているか、それなりに朽ちていてオサムシが入れるスペースを作れる状態でなければならないはず。
樹皮付きの立ち枯れは乾燥していてあまり良さそうじゃ無いものが多く、倒木も樹皮のついたものはまだ朽ちていないことがほとんどでした。


クロナガオサムシ
Leptocarabus procerulus procerulus (Chaudoir, 1862)
ただの朽ちた材を割っても出るのは普通のクロナガのみです。
ひたすら割っている時間は無い…今までもそうやって余計な事やって失敗して来たのでここからは樹皮付きの材に絞って徹底的に調べていくことに。
アカマツの倒木の樹皮をはがすと、樹皮下は乾燥していたのですが…

オツネントンボ
Sympecma paedisca paedisca (Eversmann, 1836)
オツネントンボが出てきました。ホソミの方は夏場に採っていましたがこちらは未採集種。
来年は夏場にちゃんと採っておきたい。
枝に止まって越冬してるイメージでしたが…前にも材割りしてて出て来たことがありました(汗)
結構いい感じに朽ちたカラマツの倒木もありました。
若干割られているような気もしましたが、大部分がそのまま残っているので少し割ってみると…やっぱりクロナガが出ました(汗)
材の表面は苔が生えていて、樹皮なのかどうかはっきりしませんが剥がせる感じのものだったので剥がしてみました。
少しめくってみて、アキクロが出るのはいかにもこんな感じの所だったはず…と思った。
ちょうどそう思った瞬間、クロナガオサムシが転がり落ちてきて…

アキタクロナガオサムシ
Apotomopterus porrecticollis porrecticollis (Bates, 1883)
これアキタクロナガじゃん!!!!!
さらに…

2頭目いるじゃん!!!!(汗)
(左のは普通のクロナガ)

越冬窩を作っている訳でもなく普通に樹皮の下に2頭かたまって越冬していたようです。

写真めっちゃ適当になってしまってて本当に情けないのですが…
クロナガと並べてみると、ちょっと細身で小さいけど全体的になんとなくハッキリしてる感じがする(?)
前胸も青くてカッコいい!!

少し綺麗にすると全然違うのが分かるのですが、野外だと若干悩む時もありました(汗)

出たのはこんな感じの材でした。
というわけで…思いの外あっさり採れてしまった(汗)
まだ時間はあるので追加を探していきます。
しかしなかなかいい感じの材が見つからず…1時間後。



アカマツの倒木樹皮下から、ようやく本日3頭目となるアキタクロナガが出ました。
思い描いていた通りの感じで樹皮下に越冬窩を作っていました。
ここは前回の採集では視界には入っていたものの素通りしていた地点でした。
近辺に落ちている材はほとんど割れる感じじゃ無い…ですがこの材は端が少しだけ朽ちていて、端に近い部分でうまくやったみたいです。
削った材の破片で作られた越冬窩は凍っていて結構硬かった。
その後もアカマツ林でウバタマを探したりしながら…日が暮れるまでやりました。
かなり暗くなりましたが、帰りにも良さげな材を見つけては調べてギリギリまで粘りました。


ヘッドライトも使い粘りに粘った結果…4頭目のアキタクロナガを出せました。
今回は広葉樹の倒木でした。
立ち枯れの樹皮下からヤホシゴミムシも採集して、終了。

久々に暗くなるまでやりました…満足です。

結果的にアキタクロナガオサムシは4頭。全部♂でした。
午後休採集でこんなに思い通りいったのも久しぶりな気がします(初めてなんじゃね!?)
樹皮下以外の場所をほとんどちゃんと探してないので当たり前と言えば当たり前なのですが、全て倒木の樹皮下から出しました。
やり方変えただけでこんなに採れるようになるとは…
…はい、文句なしの成果です。
なんか違和感すら感じるくらいに完璧な2017ラスト午後休採集でした。
そういえば長野での2017年ラスト採集の目標と行き先は決定しました。
ただ、クリスマスイブに採集に行くことにこだわってしまったため…天気が若干不安です(汗)
とはいえ先日のアカガネから今回のアキクロ…確実にいい流れが来てるので最後にビシッと決めて埼玉に帰ろうと思います!!!
フラグ…?
【結果】 ※色付きは自己初採集
アキタクロナガオサムシ
Apotomopterus porrecticollis porrecticollis (Bates, 1883)
4exs.
クロナガオサムシ
Leptocarabus procerulus procerulus (Chaudoir, 1862)
1ex.
ヤホシゴミムシ
Lebidia octoguttata Morawitz, 1862
1ex.
エゾベニヒラタムシ
Cucujus opacus Lewis, 1888
1ex.
長野でアキタ
オサムシ科
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