本記事では冬に出現するガの仲間である冬夜蛾(キリガ)類のうち、いわゆる越冬キリガ(成虫で越冬する種類)を紹介します。(低地帯の近所で出会えた種のみ)
秋キリガ編↓からの続きです。

関東平野部で出会える冬夜蛾(キリガ)類【秋キリガ編:8種】
冬の夜の蛾、と書いてキリガ蛾の仲間にはまさしく「ヤガ科キリガ亜科」という分類群が存在していますが、冬夜蛾(キリガ)はこのグループを指す言葉ではありません。ここで言われる「キリガ」というのは…
「キリガ(冬夜蛾)」についての基本的な説明は前の記事をご参照ください。
越冬キリガ編:14種
越冬キリガは秋(11月頃)に羽化して成虫で春まで生きるキリガです。
近所の平野部では11月〜3月半ばくらいまでが観察のシーズンです。

ハンノキリガ(長野県で糖蜜に飛来)。
低地にもみられるキリガのはずですが近所では未見。縁がない。
早いものは秋キリガが出る11月頃から一緒に見られますが、種によっては冬より春先の方が出会いやすかったりします。暖かい春先の方が活動している個体数も多いと思われます。しかしきれいな個体は早い時期ほど出会いやすいため、12月とか1月の冷え込みの弱い日を狙って糖蜜に出かけ続けるのも無駄ではありません。
越冬キリガはライトに集まらない種も多く、観察や採集には糖蜜での誘引がほぼ必須です。
秋キリガもそうですが、晩秋から早春にかけて咲くヤツデやキヅタ、ツバキ類、ウメなどの花にもキリガが来ていることがあります。
樹液が出ていれば樹液にも来ますが、糖蜜採集を行った場合とメンツはそんなに変わらないように思います。




いろいろな越冬キリガ。
この辺りは山よりも低地帯で探した方がむしろ出会いやすいかも。
越冬キリガを山地で狙おうとすると常に厳しい気象条件との戦いになるため、真冬(12〜1月)に探すのであれば低地の方がむしろやりやすいのではないかと思います。この時期に出現する種も山地よりは低地の湿地や雑木林に生える樹種を利用するものが多いので、身近な環境でもさまざまなキリガの採集を楽しむことが出来るはずです。
(学生時代は山ばかりの長野県で散々敗北しました……)
<各種の紹介にあたって>
注1)
種名の横にむし社の「日本の冬夜蛾」(2016)における珍品度(★)~(★★★★★)を示します。基本的には星が多いほど、出会いづらい種です。
注2)
写真は場所を特に示していなければ、埼玉県央部(平野部)で撮影されたものです。
注3)
「観察できた時期」として、近所における最早確認日と最終確認日を示します。
年に関係なく日付のみを参考までに書いています。
キリガ亜科
本記事で紹介する越冬キリガは全てヤガ科キリガ亜科キリガ族キリガ亜族に含まれます。
というか、ひょっとして日本の越冬キリガは全てこの亜族に収まっているのでは?
いいえ、1種例外がいましたね……オガサワラヒゲヨトウ(ヒゲヨトウ亜族)。
アヤモクメキリガ(★★★)
Xylena fumosa (Butler, 1878)
観察できた時期:11/21~2/27

糖蜜に飛来。(2021/12/30)
アヤモクメキリガは日本最大のキリガで、幼虫は畑地や草地のさまざまな草本植物を食べます。
ここでいうキリガは103種の冬夜蛾の話ですが、分類上のキリガ亜科でも最大ではないでしょうか?
私が糖蜜採集をやる場所は近所の公園や河川敷などに複数の地点がありますが、ほとんどの場所で本種とは出会っていて、1回で5頭ほどが糖蜜に飛来することもありました。

夜間、畑の脇に生えるタンポポに登っていた幼虫。(2023/4/23)
個人的には、ノイバラが繁茂するような「ヤブ」の環境がある場所で特に出会いやすい印象があります。
完全な草地環境でなくとも、田畑の近くの林縁とかヤブや下草のある公園とかそんな環境が良い気がします。
擬態の対象がどう見ても樹木の枯れ枝なので、木本植物が存在しない草原性のガだったら逆に不自然かなと思ったり……?

長野県のトンネルに落ちていた個体。
知らなければ木片として見過ごしてしまいそう。(2020/3/18)
糖蜜に飛来するキリガの中では飛来時間をキッチリ守る印象が強く、必ずと言っていいほど市民薄明が終了してから30分の時間を置いてから飛来します。(時間を計ると30分代で来ることがほんとに多い)。たとえ序盤の飛来がゼロに近くても、遅く来る本種の存在を考慮していつも30分は待つことにしています。
(ほんとはもっと待った方がいいんですよ……?)
キバラモクメキリガ(★)
Xylena formosa (Butler, 1878)
観察できた時期:12/4~3/24

糖蜜に飛来。(202/01/03)
本種も大型のキリガでいろいろな植物を食べる多食性です。前種よりははるかに多くふつうに糖蜜採集で見られる種で、飛来時間もさほど遅くない印象です。

長野県で出会った個体。地面で丸くなった。(2021/2/14)
本属(Xylena属)は小さく丸まった姿がまさに小枝のようで擬態のスゴさを感じられるグループです。
カシワキボシキリガ(★)
Lithophane pruinosa (Butler, 1878)
観察できた時期:11/28~12/19

街灯に来ていた。(2021/12/19)
この属は山地性のものがほとんどですが、本種は低地でもみることができます。幼虫はクヌギやカシワを食べるそうです。
自分の経験では糖蜜に来たことは一度もなくて、近所では街灯に飛来した個体を何度か見ているのみです。
ただし梅の花に来ている個体を長野県で見た記憶があり、「日本の冬夜蛾」では糖蜜でも得られると書かれています。

街灯の傍の木の枝に紛れていた個体。(2019/10/22)
街灯に寄せられた個体も、自分の模様を理解しているのか目立たない樹皮や石の上によく止まっている印象があります。
ミツボシキリガ(★★)
Eupsilia tripunctata Butler, 1878
観察できた時期:12/25~2/27

糖蜜に飛来。(2021/12/25)
三つの白紋が並んだ特徴的な模様にちなんで「ミッキー」という愛称で親しまれるキリガです。
糖蜜採集をやり始める時、最初の目標になるのは本種なのではないでしょうか。

きれいな個体では白紋が薄くピンク色がかる。
個体により白紋の形がすこし違っていて、この個体は一般個体より丸く大きめ。
幼虫はエノキを食べるため、エノキが多い川沿いの公園や河川敷などで糖蜜採集を行うのが有効です。(ヤマト)タマムシとかと同じイメージで、山地よりむしろ低地や里山環境の方が狙いやすい虫です。
2月以降の早春の方が出会いやすいですが、本種は12月中〜下旬位にも寒すぎない日を選んで糖蜜採集をすれば来ることがあり、この時期ならきっときれいな個体に巡り合えるはずです。
ヨスジノコメキリガ(★)
Eupsilia quadrilinea (Leech, [1889])
観察できた時期:11/13~3/24

糖蜜に飛来。(2021/11/13)
サクラ類やケヤキなどいろいろな広葉樹を食べるキリガで、どこでも見かけるキリガです。本来は暖かい地域に多い種ですが、寒冷地にも進出しているようですね(「日本の冬夜蛾」段階では新潟県と岩手県が北限とされている)。

長野県で糖蜜に飛来。翅の形が格好良いです。(2020/3/19)
前種ミツボシキリガから続く4種はEupsiliaという属に含まれ、キリガの中でも人気の高いグループです。ヨスジノコメキリガは本属中最もふつうに見られるガですが、このグループは翅の外縁がギザギザな種が多くどれも格好いいです。
ヨスジキリガ(★★)
Eupsilia strigifera Butler, 1879
観察できた時期:1/10(1回のみ)

糖蜜に飛来。近所ではこの日2個体が来ただけ。(2022/01/10)
前述のヨスジノコメキリガより小型で、翅のラインは白色です。
幼虫はクヌギを食べることが知られるキリガですが「クヌギやブナ科が多い場所なら採れるか」と言われるとそうでもないような?

県内の標高1000mほどの渓流沿いでライトに何頭か飛来した。(2022/4/9)
自分が低地で出会ったのはクヌギの多い近所の公園(糖蜜採集)でしたが、長野県だと里山のクヌギ林で全く採れなかったのに渓流沿いでの糖蜜やライトに複数飛来するような変なガでした。埼玉でも同様に春のライトトラップで出会っています。
という感じで低地で出会えたらラッキー? な印象のキリガです。
ウスミミモンキリガ(★★★)
Eupsilia contracta (Butler, 1878)
観察できた時期:2/27~2/29

糖蜜に飛来。(2022/2/27)
幼虫は湿地に生えるハンノキを食べるキリガで、ハンノキの林がある場所でなければ出会えない虫です。
適当な雑木林で採れるキリガが多い中で本種はしっかりと環境を見極めて”狙いに行く”必要があります。
ウスミミモンキリガがいるハンノキ林
生息条件であるハンノキ林自体があまり多いものではないため、ウスミミモンキリガは環境省のレッドリスト(2020)では準絶滅危惧種(NT)に指定されています。ただし生息地での個体数は基本的に多いようで、居る場所で糖蜜採集をし続ければちゃんと姿を見せてくれます。
探し出す楽しさを与えてくれるキリガです。
(私は未経験ですが、糖蜜採集時に本種ばかりが大量に糖蜜に飛来してくる事もしばしばあるみたいです……)

梅の花に来ていることもありました。(2020/2/29)
ウスミミモンキリガは同じハンノキ食のミドリシジミと生息地が重複することが多いと思います。ミドリシジミの確認地で冬に糖蜜採集をやってみたり、分布記録を参考にして新たな場所を開拓していくこともできると思います。
(ミドリシジミが有名な場所は昆虫採集を禁止するルールがある事も多いため注意です)
チャマダラキリガ(★)
Rhynchaglaea scitula (Butler, 1879)
観察できた時期:12/5~3/21

糖蜜に飛来。(2022/12/30)
翅の外縁がギザギザしている小型の越冬キリガです。
照葉樹林に多いガのようですが、常緑樹がない環境でも採れています。
寄主植物は不明ですが、長野県での生息環境からクリやクヌギなどブナ科を広く食べていそうな印象を勝手に持っています。




さまざまな変異個体。上2枚は埼玉県平野部、下2枚は長野県。
本種は個体による模様の変異が大きい種で、一見同種に見えないような模様が出ることもあります。
しかし近所では変異個体の出現率は低く、ほとんどは最初に示した1枚のような模様と色です。
クロチャマダラキリガ(★)
Rhynchaglaea fuscipennis Sugi, 1958
確認できた時期:12/25~2/27

大きさや生息環境は前種によく似ています。本種は翅の外縁部がギザギザしていないことが特徴で、チャマダラキリガよりも個体ごとの変異が大きいように感じています。




さまざまな変異個体。上2枚は長野県、下2枚は埼玉県平野部。
照葉樹林では糖蜜採集をすると本種ばかりが大量に誘引されることがあるようです。
変異個体を探すのを楽しめるキリガです。
フサヒゲオビキリガ
Incertobole evelina (Butler, 1879)
観察できた時期:11/23~2/27

糖蜜に飛来。(2021/11/23)

黒点が顕著に出た個体。
触角のフサフサも分かりやすい♂。(2022/12/30)
名前の通り、ふさふさの触角を持つ(♂だけ)ことが特徴である小型のキリガです。
生息地での個体数は多い種で、暗くなると真っ先に糖蜜に集まってきます。
序盤の本種の集まり具合を見れば、その日の糖蜜が当たるかどうかの予想を早い段階で立てることができます。

フサヒゲオビキリガ/Agrochola evelina
2019.12.07(曇)フサヒゲオビキリガAgrochola evelina (Butler, 1879)気温2℃の中、近場で糖蜜採集をやってみたら何頭か来てくれました。この寒い中でも元気に活動できるのは凄いわ……今年から糖蜜採集を始めました。やる度に新しい冬夜蛾と出会えてとても面白いです…
弊ブログでは種単位での記事がある数少ない昆虫です。
(もっとこういう記事も増やしたいですね)
越冬キリガの中でも本種や後述のConistra属は寒さに負けずに飛んでくる虫で、気温2℃くらいの日でも糖蜜に飛来したことがあります。一方で3月頃になり暖かくなってくると平野部ではほぼ見られなくなります。越冬というより”冬に活動する種”という印象です。
カシワオビキリガ(★★)
Conistra ardescens (Butler, 1879)
観察できた時期:11/23~3/13

糖蜜に飛来。(2022/1/10)
キリガのシーズンとなる11月~3月にかけてずっといる赤いキリガです。個体数も多く、平野部ではたいてい本種が優占種です。
平野部の糖蜜採集と言えばカシワオビ。近所で糖蜜採集すれば本種が1頭も飛来しないという事はまずありえないような存在です。
一般的な蛾屋の方々と比較すると私はあんまり大量には糖蜜をまかない方だと思うのですが、それでも一度に50個体以上が飛来したこともありました。

街灯の下にいた。
糖蜜で見る方が多いがたまに灯りにも来る。(2020/1/4)
個体変異はそこまで大きくないですが、たまに模様が濃く出る個体がいるのでそういう個体を追い求める楽しさがある……かも。
ミヤマオビキリガ(★★)
Conistra grisescens Draudt, 1950
観察できた時期:3/13(1回のみ)

糖蜜に飛来。(2022/3/12)
一応名前に反して平野部にもふつうにいると言われるキリガですが……個人的に縁がなく近所では1回しか出会ったことがありません。
カシワオビキリガと比較すると赤みが弱い個体が多いです。


長野県の大学周辺ではミヤマオビキリガの方が多かったような印象がある。
ホシオビキリガ(★)
Conistra albipuncta (Leech, 1889)
観察できた時期:11/13~3/12

糖蜜に飛来した白点型。(2022/01/09)

糖蜜に飛来した黒点型。(2019/12/30)

糖蜜に飛来したまだら型。(2021/11/21)
他のConistra属と比べて翅が長く、やや大型になりがちなキリガ。
本記事で紹介しているConistra属3種の幼虫はいずれもクヌギやコナラなどのブナ科やケヤキ、サクラ類などありふれた広葉樹を食べているようです。
ホシオビキリガにはある程度定まった変異型があり、模様は大きく3タイプに分かれます。
どれが多いとかはあまりないかな……?
見かける頻度が一番少ないのは?
— 執虫 (@syutyu_064) November 15, 2023
試しにアンケートしてみた結果。
黒点型が一番よくみかける、というのは確かにあるかもしれません。
カシワオビかミヤマオビはどこで糖蜜をやっても必ず来るのに対して、本種は糖蜜採集で1頭も来ない日もあるような印象です。
当たった日に1頭も飛来しないこともありました。珍しいって感覚はないですが……。

長野県で糖蜜に飛来したまだら型。(2020/11/21)
まだら型にも黒点型と白点型があり、これが白点型です。
そこまで細かく見ていませんが、これは1回しか出会ってないかも。
カシワオビ、ミヤマオビ、ホシオビの3種が属するConistra属は同定が難しいので、別途記事を作ってみました。↓
悩んだ時にご活用ください。

カシワオビキリガ・ミヤマオビキリガと近縁5種の見分け方【冬夜蛾】
コニストラ問題カシワオビキリガを始めとするConistra属(コニストラ、と呼ばれる)は、平地から山地までの雑木林に広く生息し、一般的に個体数も多いグループです。同所的に複数種がみられることも多く、冬夜蛾の観察や採集をしていればこの仲間の同定には苦労させられると思います…
イチゴキリガ(★★)
Orbona fragariae pallidior Warren, 1910
観察できた時期:12/30~2/27

糖蜜に飛来。(2021/12/30)
最後に紹介するのはイチゴキリガ。
大型のキリガで、虎柄の腹部が美しい種です。灯りには基本的に集まらない種とされます(一度だけ、ライトトラップに飛来した個体を見たことがある)。
イチゴキリガ(埼玉県産)。腹部の派手な模様がステキ。
近所では一カ所でしか見つけていませんが、長野でも埼玉でもアヤモクメキリガが生息する場所に出る印象があります。幼虫はソメイヨシノやキイチゴなどのバラ科、ギシギシなどで飼育されているようで、やっぱりヤブみたいな環境にいるガ? という印象です。
春キリガ編に続きます
本記事では14種の越冬キリガをご紹介しました。
1月くらいまではこれらと合わせて秋キリガの残党たちが確認できると思うので、冬でも20種以上のキリガが観察できる可能性があります。

モミなどが生える山で見つかるエグリキリガ。晩秋と春にライトトラップで得られます。
冬は山でのキリガ採集は難しいですが、ウバメガシの生える海岸林などでヤクシマキリガを狙ったり、伝説のオガサワラヒゲヨトウを求めて頑張る方もいますね。
あとはモミ林で暖かい日を選んで頑張ればトゲフタオタマムシと一緒にエグリキリガが狙えるかもしれません。

去年近所で出会ったクロチャマダラキリガ。お気に入り。
たまにいる格好いい変異個体との遭遇が冬の楽しみです。
長野県で出会ったミスジキリガ。環境省RL:NT
近所にも生息している可能性は高いが、未だ出会えていない種の1つ。
個人的には、低地でも観察できる可能性がわずかにあるキリガを追い求めてがむしゃらに糖蜜採集をやるのが好きです。
クロチャマダラキリガなど、変異の大きい種類は採集をするごとに違ったものと出会えて飽きることがありません。

チャバネフユエダシャクの♀。去年のクリスマスイブに出会いました。
冬はキリガだけでなく、上のような冬尺蛾の仲間も観察できる時期です。
冬の数カ月の間に入れ替わるようにいくつもの種が出現するので、同じポイントに通いつつ糖蜜採集の帰りに冬尺蛾探しをするのも良いですね。
冬尺蛾の記事は一応あるけど……見始めた初期に書いたやつです↓

この冬に出会った冬尺蛾たち
冬尺蛾。シャクガ科の中のナミシャク亜科、エダシャク亜科、フユシャク亜科を含む35種が知られています。(最近増えたんだっけ?)成虫が晩秋から早春の間、年一回のみ発生する事が最大の特徴で、冬場こそ観察できる数少ない虫の一つです…
これ以降新たに出会った種も多くいるので、また来年の冬にでもまとめ記事が書けたらいいなと思っています。
春キリガ編もできました。↓

関東平野部で出会える冬夜蛾(キリガ)類【春キリガ編:10種】
本記事ではいわゆる春キリガ(春に成虫が羽化するガ)を紹介します。関東の低地では2月半ば頃から3月いっぱい頃まで観察できます。春キリガの多くはウメなどの花に集まるため、糖蜜やライトなど特別な用意がなくても出会えます…

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