2018年の総括

2018年も、もうそろそろ終わります。
今回は恒例になりつつある今年の振り返り記事です。
<採集基本方針総括>
2018年は「とにかくタマムシに捧げる年にする」を目標に活動した。
今年は自分の狙うタマムシを明確に設定した上で、時期を見ながら適宜採集を行った。また、寄主となる植物を探したり1種の樹木を徹底的にスウィーピングしたりする事で目標のタマムシを一つ一つ採集していく事が出来ていた。来年以降も続けてほしい。
反省点として、遠征にほとんど行く事が出来なかった事が挙げられる。これは、今年から採集を始めた新たなフィールドである南信での採集に力を入れすぎた事により、遠征予定を組む事を失念していた事が原因である。そのため、来年以降は絶対に行きたい遠征の予定をあらかじめスケジュールに組み込んだ上で活動するようにしてほしい。
違うでしょ…
何かに毒されてしまっている…なんかもうあの文章の書き方が馴染み始めてしまっている(汗)
でもこの書き方でも意外といける気がしてしまった…(笑)
字下げも改行もcenturyも関係ない、これはただのブログなんだ…
やめだやめ…普通にやります。
採集の基本というかスタンス、理念的な部分で結構揺れた事が多かったです。
自分の採集は趣味でしかない。
何か大きな目的がある訳でもない。それなのに採集者はこうあるべきっていう理想みたいなものがあって、それを自分に押し付けながら、どこか窮屈な思いをしながら採集を続けたり、命落としかけたりしてるうちに「自分何やってんだろう」と思ったり…
少なくとも今の時点では何の役にも立たない、ただの遊びでやってる。
それを認めなければいけない。
このままだと理念がブレブレになってしまうから、とりあえず楽しく続ける事を大事にしようと思った。
1年レベルでいいから来年はしっかり方針立ててください…
方針とか総括ってそう考えると大事だよな…
自分のやってる事のブレとかをちゃんと確認、修正するための機会を作るためのものなのだ…
ちょいちょい取り入れつつ書いていこう。
<採集活動総括>
去年と同様に月毎に振り返っていこうと思います。
・1月

・千葉へ初日の出を見に行ったついでに掘り、ルイスオオゴミムシなどを初採集。
(→謹賀新年2018
・埼玉の近場河川敷で初のヒラタマルゴミムシ、ツートンカラーのカントウアオオサムシなども採集。
(→※採集力が足りません
・長野(中信)に戻って、河川敷でアカガネオサムシを追加。
(→ゴミムシ求めて河川敷めぐり
ゴミムシ採集がそれなりに楽しかった月。
長野の方では樹皮捲りや材割りなどで見慣れないヒラタムシやゴミムシダマシ、カメムシなど色々採っていました。
タマムシの方はウバタマムシチャレンジを試みるも惨敗。
・2月

・埼玉の実家近くで採れたアオマダラタマムシ。さらに河川敷の初探索ポイントでカジムラヒメナガやクロモンヒラナガなどを発見。
(→アオマダラタマムシとの再会
・神奈川と埼玉の2箇所でトゲフタオタマムシの採集に成功!
(→トゲフタオタマムシとの再会
(→埼玉でトゲフタオタマムシ
春休みは長期間埼玉に帰省し、関東方面での冬季採集をやっていました。
洪水の際に流されて一カ所に集まった枯れ草破片の溜まり場で、枯れ草を掻き分けてゴミムシを採る…「枯れ草起こし」と個人的に呼んでいる採集法の魅力に気づいた月でした。
雪が積もった後、長野の方では雪上昆虫探しとかやってみましたが目当ての虫は見つけられず。今季は南信でリベンジしたいですね(クモガタガガンボはもう採れてしまったが…)。
関東で個体数が多そうな地域にわざわざ遠征までしたものの、やはりウバタマムシには敗退(笑)
久しぶりのトゲフタオに感動しました…もう一度出会えるだろうか。
・3月

・奈良での帰省採集。前々から狙っていたホンマイマイカブリ、そして自己初★★★★のルイスヒラタチビタマムシの召喚にまで成功してしまうという異様に充実した採集でした(笑)
(→奈良 帰省採集2018春_1日目: ダメ元
・千葉でフチグロトゲエダシャクに遭遇。
(→大きなエノキと早春の蛾
・野焼き後採集、枯れ草起こしで採れたコハンミョウモドキ。
(→野焼き後だからこそ!!
埼玉から長野に戻るとともに、南信に移動。新たな場所での採集を始めました。
今年の誕生日はハイイロヒラタチビタマムシが採れたりもしました。
3月は素敵な虫たちとの出会いに特に恵まれていた月だったなと思います。
・4月

・夜回りで念願のセアカオサムシ。
(→楽しい夜回りの時間
・近場採集では昔からの憧れだったクジャクチョウ(写真は6月の個体)
(→タマムシを待ちわびて
・GW前半は奈良に採集へ。
クラルア(クビアカモモブトホソカミキリ)やルリセンチなど色々採れた。タマムシではミツボシナガとコウゾチビが初採集となった他、写真のニセシラケナガを奇跡的に引き当てた。
(→2018GW 奈良遠征1日目: 星が3つ足りなくてもいい!
蛾屋の先輩とともに近所の街灯を巡りゴミムシや蛾を採集する「夜回り」を行うようになり、キリガの魅力を知った月でした。
蛾も時々凄いのが採れる夜回りポイントですが、ゴミムシの方も本当に多様で面白い場所でした。
・5月

・GW後半は埼玉に帰省。通い慣れた河川敷でフチトリヒメヒラタタマムシの採集に成功する。
(→スウィーピングの答え合わせ
・伊豆への旅行ついででいつもと色の違うクロナガタマムシなどを採集。
(→伊豆旅行のついで!?
・長野に戻って近場採集。改めて訪れた谷は人生初のミヤマカラスアゲハ春型やヨコヤマトラカミキリなど美しい初夏の虫たちで溢れていた。
(→青空の下で輝く
南信の近場採集で見られる虫が中信とは全く違っていて、すごく楽しかった。
ナガタマムシのスウィーピングを続ける中で、ようやくコツ的なものを掴み始めた月。でもまだまだ見落としていた点や足りないと感じる部分も多くて…
・6月

・悲願のルイスナカボソタマムシ。
(→トラウマを打ち破れ
・ツヤナガタマムシの連続遭遇。
(→中信採集遠征 2日目: 朝摘みツヤナガ
・衝撃的だったクロコモンタマムシの発見。
・ようやく手にした日本の国蝶、オオムラサキ。
(→近場採集の可能性
とにかく近場採集が当たりまくりだった月。
ムツボシタマもマスダクロホシも近場で採れ、ちょっと遠くへ行けばフタコブルリハナとかオオトラフコガネとかも採れたり…幸せだった。
それと…「朝摘み」という採集方法を発見したのもこの月。
偶然では済まされないレベルで何度も当たりを経験したので、これは来年以降色んな場所で試せていければいいなと思っています。
(マジで素手でナガタマムシが採れるので、騙されたと思ってやってみてほしい)
・7月

・本当に近場で採れるとは思わなかったスジバナガタマムシ。
(→季節は夏へと進んでいく
・色んな所で採れてくれたカラカネチビナカボソ。
・実に4年ぶりとなるウバタマムシ生体(笑)
・ギリギリ粘り勝ちしたクルミナガタマムシ。
(→オニグルミを掬い続けろ
採れるタマムシが減っていく中で、心が折れそうになりながらもスウィーピングを頑張った月。
結果、近場で採集できたらいいなと思っていたスジバやクルミを幸運にも得ることが出来ました。
ウバタマもとても嬉しかったです(笑)
・8月

・ようやく出会えたクリタマムシ。
(→オニグルミ依存症
・2タイプいたダイミョウアトキリゴミムシ
(→大名降臨
・連れて行ってもらった北信で、人生初ヤママユ。
(→ブナ林に棲む者たち
・連れて行ってもらった栃木で、ニッポンカタスジナガタマムシ及びコーヨーナガタマムシのヤチダモのナガタマ2種とヤチダモ全然関係ないナガタマなど。
(→谷地梻のナガタマムシ
完全に他力本願になってしまっていた遠征採集で、申し訳なくなるような成果があった月。
埼玉の方でクロケシタマムシを採集したり、ビーティングでのチビタマムシ採集を始めてみたりもしてました。来年以降は積極的にビーティングを使っていきたい。
・9月

・念願のムネアカセンチコガネ。
・追加は得られず1回きりの幸運だった…ミカゲゴモクムシ。
(→胸が熱くなる夜
・信州固有のシンシュウマルガタゴミムシと、近場で出会えて本当に感動したナミゲンゴロウ。
(→ゲンゴロウに会いにいく
先輩に何度も連れて行ってもらった灯りのポイントで、近場では出会えないような蛾や甲虫をたくさん見る事ができた月でした。
去年ちゃんとできなくて後悔した水生昆虫採集もしっかりできて、ナミゲンも無事に採れてくれて良かった。
・10月

・洪水採集で採れた、フタボシチビゴミムシ。
・遂に拝めたTrechiama、イナナガチビゴミムシ。
・連れて行ってもらった灯りのポイントでクロウスタビガ、ウスタビガ。
(→地下浅層と秋の虫たち
膨大な数の標本作りに追われながらも、採集面も充実していた月でした。
地下浅層のチビゴミムシが採れたのが何よりも嬉しかったですね…まだまだコツを掴み切れていないので来年以降も各地で出来たらなと思います。
文化祭での展示もやりましたが、準備期間が寮祭と被ったり採集行ってしまったりしたせいで間に合わせられず、2日目の後半にちょっと出しただけになってしまった…解説とか全然作れなかったし、来年はもっと早くからマウントするようにしたい。
・11月

・南信の河川敷でヒメマイマイカブリ。
(→マイマイカブリからスタート
・近場で採れた紫色のルリクワガタ、そして人生初のメクラチビゴミムシ。
(→瑠璃色と飴色
・キツい登山採集でどうにかトウカイコルリクワガタ♂。
(→交通費ゼロ円でブナ帯へ
今までたくさん無茶をした。そのツケが回ってきた月。
月末の採集で身も心もボロボロになった。目を閉じれば思い出す、あの瞬間の凄く嫌な感じ。
メクラチビゴミムシの追加は来年も頑張って狙っていきたい所です。
・12月

・釣り堀採集でチュウブオオオサムシ。
(→何かが崩れ落ちた
・近場採集でアキタクロナガオサムシ。
(→背後に迫る
・埼玉河川敷でホソケシマグソコガネ。
・神奈川でトゲフタオタマムシ♂。
(→めくって見つけた大切なもの
精神的にボロボロになって、あんまり採集に行けずにいた月。
少しずつ、ゆっくり立て直していければなと(汗)
しばらく動いてなかったせいか、採集納め後の筋肉痛がヤバすぎて振り出しに戻った感じがするが…
と、そんな感じで…今年はとにかく、南信という新たなフィールドでのポイント開拓を兼ねた近場採集を楽しんだ一年でした。自転車で行ける場所でも、中信とはまた異なる…初めて見る虫のオンパレードでした。
来年は今年開拓したポイント情報を活かして採集するとともに、今年訪れる事が出来なかった場所での採集にも積極的に挑戦していきたいです。
そして…もっと遠征する機会を作るようにしたい。
その他、今年の初めに挙げていた目標としては…
・過去に失敗した場所でのリベンジ採集
→関東でのリベンジ採集はまだまだこれから
・トンボ標本の色残しをいい加減なんとかする
→諦めるという形で終了。
・長野での冬場のチビタマムシ採集
→秋は頑張ったんですけど、冬は動けなかった…
・今までより真面目にテントウムシを採る
→展足上手く行かなすぎて結局やめてしまった…
全体的にダメダメでした(汗)
テントウムシハンドブックも買ったし、テントウムシは展足の練習しながら少しずつ採っていければいいかなと。
<タマムシ採集総括>
ここからは今年のタマムシ採集に関する総括です。
今年は特に印象深かったタマムシ3種を発表しようと思います。
・3位

ルイスヒラタチビタマムシ
Habroloma (Parahabroloma) lewisii (E. Saunders, 1873)

奈良の河川敷にて、ケヤキの樹皮めくりで採集したルイスヒラタチビタマムシが3位です。
(「ペリッ、ルイスヒラタ〜」みたいな展開があったらどんなにいいだろうか)とか考えながら適当にケヤキの樹皮をめくっていたら本当に現れて…本気で目を疑いました(笑)
今年は全然出来なかったけど、来年は長野県でも探したい!
・2位

ツヤナガタマムシ
Agrilus cupes Lewis, 1892

初めての出会いは南信、フキの葉の上。中信ではキイチゴの葉の上にいて…
「朝摘み」という新たなタマムシ採集の可能性を教えてくれたツヤナガタマムシが2位です。
南信でちゃんと発生地を見つけられたので、来年以降も見守りつつ新たなポイントを探していきたいですね。
・1位
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クロコモンタマムシ
Poecilonota variolosa chinensis Théry, 1926

いつか、どこかの山奥の沢沿いでヤマナラシを探して…となるはずだった。
近場での採集時に偶然見つけた数本のヤマナラシで大量発生してる衝撃の現場を見つけてしまい(汗)
遭遇時の衝撃度、採集出来た事の嬉しさなど総合的に一番思い出に残ったなと感じた、クロコモンタマムシこそが今年のナンバーワンです!
思えばどれも、幸運に味方された事で出会えた種でしたね(笑)
自分の力で★★★★以上のタマムシを探しだせるようにならなければ。
以下は、今年新たに採集したタマムシです。おおよそ嬉しかった順に並べました。
()内はタマムシ大図鑑の珍品度。
01. クロコモンタマムシ(★★★★)
02. ツヤナガタマムシ(★★★★)
03. ルイスヒラタチビタマムシ(★★★★)

04. ムツボシタマムシ(★)
05. ルイスナカボソタマムシ(★★)
06. フチトリヒメヒラタタマムシ(★★★)
07. スジバナガタマムシ(★★★)
08. マスダクロホシタマムシ(★)
09. クルミナガタマムシ(★★★)
10. イマサカナガタマムシ(★★★★★)
11. クリタマムシ(★★)
12. コーヨーナガタマムシ(★★★)
13. ニセシラケナガタマムシ(★★★)
14. ニッポンカタスジナガタマムシ(★★★)
15. ミツボシナガタマムシ(★★)
16. キタドウイロチビタマムシ(★★★)
17. コウゾチビタマムシ(★★★)

合計…17種が初採集となりました。
これで現在までに採集したタマムシは計75種となりました。
去年は31種新規追加でしたが、今年は大分減りました。
もうそろそろ本州で採れる★★★も限られてきたし、来年もし島に行かなければ新規追加種は10にも届かなくなるんじゃないかと思う…
2017年の目標では25種ほど挙げていましたが、内11種を採集する事が出来ました。
半分も達成できてないけど…目標に上げていなかった(採れると思ってなかった)種が6種も採れているという面白い結果になってしまいました(目標立てるの下手くそか)
去年からの大きな進歩として、★4以上のタマムシが初めて採れたことが挙げられます。
★★★★のクロコモン、ツヤナガ、ルイスヒラタチビ。
そして★★★★★のイマサカナガ…
計4種、イマサカナガはともかく他の3種は所により多しみたいな種類でもありますが…それでも自分にとっては★★★★が採れた事は大きな進歩に感じられました。
これまではレベルの高い種類はあまり視野に入れずに採集してきましたが、普通種も大分採れてきたし、来年あたりからはもっと高難度のタマムシに挑んだり意識してスウィーピングをやっていきたいです!
<ブログ総括>
10万アクセス突破したり、タイトルを変更したりした。
それと…色んな人にバレた(笑)
虫屋の先輩が寮の人に話したようで、そこから…どこまで広がっているのが自分でもちゃんと把握していない。
普段の私を知ってる人からしたら、このブログ読むのは相当キツいものがあると思うので、鍵をかけたりしてわざわざ隠す必要もないだろうと勝手に思ってる。
特に興味もないような内容のブログをわざわざ何度も読みに来る物好きもいないだろうし(笑)
あと…今年の夏頃あたりからでしょうか、
なんか、過去記事にめっちゃ「拍手」を送ってくれる人が増えた。
fc2でブログやってる方なら多少分かってくださると思うのですが、「拍手」をもらえるのは結構嬉しいです。
昔の記事も結構読んでもらえてるんだなあと実感させられます。
本当にありがとうございますm(_ _)m


総括は大体こんなところでしょうか。
今年は去年みたいに12/31に急いで書いたわけではないので、丁寧に今年の振り返りが出来たかなと思います。
最近は特に…文章が乱れまくってしまっていた、こんなブログを今年も読んでくださった全ての方へ。
本当にありがとうございました。
採集をやめない限りはこのブログも多分続きますので、まだまだお付き合いいただければ幸いです。
2019年も昆虫を愛する全ての方に、良き虫との出会いが訪れますように…
それでは、良いお年をお迎えください。

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