田畑の周りでよく見る大型のハネカクシ
こんなハネカクシを見たことはありませんか?

田畑の周りや河川敷などで、晩秋から春にかけての夜間、地面を歩いていることが多いです。
真冬でも活動していることがあります。毒はありません。
この虫の名前についてアンケートを取ってみました↓。
このハネカクシはそう、クロサビイロマルズオオハネカクシ(クロサビイロハネカクシ)なのですが……クロガネトガリオオズハネカクシ(クロガネハネカクシ)だと思いませんでしたか?
予想通りと言うか……クロガネハネカクシに投票した方が3割程度いらっしゃいました。
実は「クロガネハネカクシ」としてクロサビイロを紹介してしまっているWebサイトが散見されます。けっこう間違えられやすい2種なのです。
体長はどちらも20 mmくらいで、黒っぽい見た目で模様もなく……という事で一緒にされがちなハネカクシです。
私の感覚では、その辺でふつうに出会うこの手のハネカクシはほぼ確実にクロサビイロの方で、クロガネはほとんどいません、というか自分で見つけたことはありません。
そんな中、この度クロガネトガリオオズハネカクシ(クロガネハネカクシ)の標本を入手したので、この機会に2種を並べて比較してみました。
まずは全体を比較してみましょう。
並べてみると違いは明らかで、クロサビイロの方には名前の通り錆色の金属光沢があります。
一方で、クロガネの方は光沢はなく真っ黒です。
体の全体的な幅も違いますね。クロサビイロはほっそりしていますが、クロガネは幅広でがっしりした印象を受けます。
色の違いが一番分かりやすいですが、細かく見るのであれば前胸背にも違いはあります。
原色日本甲虫図鑑(II)にも書かれていますが、クロサビイロは頭胸部にきわめて密に細かい点刻を備えます。対してクロガネは粗く密に点刻されます。
要するに点刻の大きさが異なるという事ですね。あとこれは標本の状態もあるかも知れませんが、クロサビイロは頭胸部を黄褐色の毛で覆われている点も特徴ですね。
クロガネが採れたらうれしい
ということでハネカクシ2種の比較でした。
今のところその辺で出会うハネカクシは全てクロサビイロの方なので、私的にはクロガネハネカクシをちゃんと見たいですね。
今回紹介したクロガネハネカクシの標本は、死に標本です……。
クロガネトガリオオズハネカクシもよく見かけるよ、という方いますか?
どんな環境に出る虫なのでしょう? 山地性?

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